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トランプ大統領、イスラエルによるヨルダン川西岸地区の併合を認めないと発言

トランプ大統領、イスラエルによるヨルダン川西岸地区の併合を認めないと発言
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アメリカのトランプ大統領は9月25日、イスラエルによるヨルダン川西岸地区の併合について発言した。

 

アラブ諸国にガザ地区での和平案も提示

 

トランプ氏は大統領執務室で、「私は、イスラエルによるヨルダン川西岸の併合は容認しないだろう。私はそれを許さないだろう。(併合が)行われることはない」と述べた。

 

また記者から、イスラエルのネタニヤフ首相と話したかどうか尋ねられると、トランプ大統領は「話したかどうかと言えば、話はした。しかし、イスラエルによるヨルダン川西岸の併合は容認しない。もう十分だ。もう止める時だ」と答えたという。

 

この発言の前、トランプ氏はガザ地区での停戦が「近づいている」と表明。9月24日には、トランプ政権のスティーブ・ウィトコフ特使が、複数のアラブ諸国の首脳に対し和平案を提示していたそうだ。

 

ただトランプ氏は過去に何度も、停戦が近づいていると発言しており、その度に「ハマス」との合意を一方的に破棄してきた。

 

アラブ諸国がトランプ氏と会談

 

トランプ氏はニューヨークでの国連総会に出席した翌日、アラブ諸国とイスラム教指導者らと会談したという。

 

サウジアラビアのアル・サウード外相も、9月24日にトランプ大統領とアラブ諸国やイスラム教指導者らが会談し、イスラエルによるヨルダン川西岸地区の併合に反対する姿勢を明確に示したことを明らかにした。

 

またアル・サウード外相は、パレスチナ自治政府を支援するため、9000万ドル(約135億円)の資金を提供すると発表した。

 

ガザ地区では57人のパレスチナ人が死亡

 

一方、ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃が続けられ、特に北部のガザ市では、まだ約100万人のパレスチナ人が残されており、危険にさらされている。

 

しかもガザ市ではここ数日、激しい爆撃のため、7つの病院と医療施設が閉鎖を余儀なくされたという。

 

ガザ地区中部のDeir al-Balahにあるaz-Zawayda地区でも9月25日、住宅がイスラエル軍による攻撃を受け、子供を含む、11人が殺害された。

 

ガザ地区の病院関係者によると、9月25日には、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも57人のパレスチナ人が死亡したという。

 

 

さらにイスラエル軍は25日、イエメンの都市、サナアを空爆。これにより8人が死亡し、142人が負傷したと報じられている。

 

ギリシャ海軍が安全を確保

 

ガザ地区へ支援物資を届けるため、現在地中海を航行している「グローバル・スムード船団」に対し、ギリシャ政府が支援を申し出た。

 

ギリシャのGiorgos Gerapetritis外相は25日、ギリシャの領海に入った「グローバル・スムード船団」の安全な航行を、ギリシャ海軍が確保すると述べたという。

 

Gerapetritis外相は「現在、クレタ島海域には少数の船舶が航行しており、安全な航行を保証する。ギリシャ国民の参加について既にイスラエル政府に通知しており、万全を期す」と語った。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: 1 million in harm’s way in Gaza City as Israel escalates attacks(9/25)

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