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米・イランとの停戦協議は決裂、米軍が海上封鎖を行うと発表

米・イランとの停戦協議は決裂、米軍が海上封鎖を行うと発表
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アメリカとイランの停戦協議がパキスタンで行われたが、両国とも合意に至らず、不調に終わった。

 

「核兵器を追求しない」ことが目標

 

停戦協議は、仲介するパキスタンの首都・イスラマバードで11日始まり、直接協議は12日早朝まで続いた。

 

しかしその後、アメリカの代表団を率いたJ・D・バンス副大統領は記者会見をし、合意が得られないまま自分たちはパキスタンを離れると述べた

 

バンス副大統領は、「(イランが)核兵器を追求しない、核兵器を素早く実現できるようになる道具を追求しないという、前向きな約束を、我々は見る必要がある。それがシンプルな事実だ」と述べ、これがトランプ大統領の「核心的な目標」だと話した。

 

「ゴールポストの変更」

 

しかし複数のメディアの報道によれば、アメリカ側は、全てのウラン濃縮の停止、全ての主要な核濃縮施設の解体、ホルムズ海峡の完全開放(通行料の廃止を含む)などをレッドラインとして定め、イラン側に要求したという。

 

専門家らは、このような過剰な要求は、当初からイランが受け入れるはずもないとし、アメリカ側がパキスタンを訪れる必要もなかったと指摘している。

 

交渉に参加したイランのアッバス・アラグチ外相は、停戦協議が一時、合意に近づいたものの、最終的にはアメリカの「ゴールポストの変更」によって決裂したとし、次のように述べた。

 

「47年ぶりの最高レベルでの集中的な協議において、イランは戦争終結に向けて誠意をもってアメリカと向き合った。しかし、『イスラマバード覚書』締結まであとわずかというところで、我々は(要求の)過剰主義、ゴールポストの変更、そして封鎖に直面した。何も教訓は得られなかった」

 

イラン議会のガリバフ議長も、アメリカとの協議においてイランが善意を示し、それが交渉の進展につながったと指摘。しかし交渉が不調に終わった後、「今のガソリン価格を存分に楽しんでください。いわゆる『(ホルムズ海峡の)封鎖』によって、すぐに4~5ドルのガソリン価格が懐かしくなるでしょう」と述べた。

 

また協議が不調に終わった場合、イランの発電所や民間エネルギーインフラを破壊すると改めて脅迫したトランプ大統領に対しても、ガリバフ議長は次のように述べた。

 

「もしあなたが戦うなら、私たちは戦う。もしあなたが論理的に行動するなら、私たちは論理的に対処します。我々はいかなる脅迫にも屈しない。もう一度、我々の意志を試させてやろう。そうすれば、彼らにさらに大きな教訓を与えることができる」

 

トランプ氏、ホルムズ海峡の封鎖を宣言

 

一方、アメリカのトランプ大統領は12日、SNSにアメリカ海軍が国際水域のホルムズ海峡を封鎖すると投稿。全ての船の通過を阻止すると述べた。

 

またアメリカ中央軍もその後、13日の朝からホルムズ海峡の封鎖を開始すると発表。また4月13日午前10時(米東部時間)から、イランの港に出入りするすべての海上交通の封鎖を開始すると明らかにし、イラン以外の港湾間を航行する船舶については、ホルムズ海峡の通過を引き続き許可するとした。

 

しかしトランプ氏のホルムズ海峡封鎖が報じられると、原油価格が上昇。12日の早朝の取引で、アメリカ産原油価格は8%上昇し、1バレル104.24ドル、北海ブレント原油価格は7%上昇し、1バレル102.29ドルとなった。

 

イラン革命防衛隊は新たな声明で、「ホルムズ海峡への軍艦の接近は停戦協定違反とみなされる」と警告。イラン海軍のShahram Irani司令官も、国営放送で次のように述べた。

 

「イラン・イスラム共和国海軍の勇敢な兵士たちは、この地域における攻撃的なアメリカ軍のあらゆる動きを監視・監督している。イランを海上封鎖するというアメリカ大統領の脅迫は、実にばかげていて滑稽だ」

 

イスラエル軍がレバノン攻撃を継続

 

一方、イスラエル軍は12日もレバノンへの攻撃を続けており、レバノン保健省によると、これまで国内で2055人が死亡したという。

 

死者の中には女性252人、子供165人、医療従事者87人が含まれ、負傷者は6588人に上ったと述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Iranian negotiator says ‘we will not bow to any threats’ as Trump says US navy will blockade strait of Hormuz(4/12)

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