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ドイツでネオナチの極右党員が町長に当選、そのとんでもない理由とは?

ドイツでネオナチの極右党員が町長に当選、そのとんでもない理由とは?
NPD

ドイツのある町で、なんとネオナチと関連する政党の党員が、町長になったとして、非難の声が寄せられているという。

 

極右政党の党員が町長に

 

その町とは、ドイツ中部のヘッセン州・アルテンシュタットにあるヴァルトジードルング地区。ちょうどフランクフルトから30km離れた、人口約2650人の小さな町だという。

 

ここでは先日、議会のメンバーによる投票が行われ、ネオナチの思想を持つ極右政党「ドイツ国家民主党(NPD)」に所属するStefan Jagsch氏が、町長に選ばれた。

 

この投票は、メルケル首相が率いる与党「キリスト教民主同盟(CDU)」や、中道左派の「社会民主党(SPD)」、リベラル「自由民主党(FDP)」に所属するメンバー7人によって行われたが、Jagsch氏の立候補は反対されず、また彼のライバルも立候補しなかったため、満場一致で決まったそうだ。

 

「Eメールを送れる人がいないから」

 

Jagsch氏への賛成票を投じた「CDU」のメンバーであるNorbert Szilasko氏は、理由について次のように語っている。

 

「私たちが彼に投票したのは、我々の中にコンピューターに精通し、Eメールを送信できる人間がおらず、特に若い人の中にもいないという事実によるものなのです」

 

さらに「無党派の議会はJagsch氏の政治的見解よりも、むしろ新しい町長のスキルに対して投票しました」と述べたそうだ。

 

これに対して「SPD」の事務局長であるLars Klingbell氏は、9月7日にツイッターで「この決定は理解不能で、正当化できない」と非難。

 

「CDU」の事務局長であるPaul Ziemiak氏も翌日「この選挙は受け入れがたい、訂正される必要がある」と述べたという。

 

また「委員たちは真面目にプロセスを踏まなかった」や「この結果は恐ろしい」「ショックを受けている」といった声も寄せられたとか。

 

NPD

ドイツの憲法に対立する党

 

「NPD」はネオナチの主張を公に支持し、白人至上主義者とつながりがあるとも指摘されており、ドイツ中から批判されてきた政党だ。

 

また2017年の憲法裁判でも、この政党のコンセプトが、民主的な秩序を具現化するドイツ憲法に対立するものだとの判決が下されたそうだ。

 

ただしNHKによれば、民主的な秩序を乱すほどの勢力は確認できないとして、政党は禁止されていないという。(了)

 

※この記事では「町」「村」「地区」の名称があいまいで、また町長か議長かの名称も確定できなかった。よって今後、別な事実が明らかになれば修正させていただく。

 

出典元:The Telegraph:German Neo-Nazi elected as town council chief with support of mainstream parties(9/8)

出典元:BBC:German parties outraged as neo-Nazi elected small town mayor(9/9)

出典元:NHK:ネオナチ党員を地区代表に選出 ドイツ中部 批判と衝撃広がる(9/10)

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