【黒人男性暴行死】抗議デモに押され、トランプ大統領がシェルターへ退避か?
黒人男性、ジョージ・フロイドさんが殺害されたことへの抗議デモが、ワシントンD.C.にあるホワイトハウスの近くでも起きた。
その際、トランプ大統領が一時的に待避用のシェルター(待避壕:バンカー)へ避難していたことが報じられている。
共和党議員の証言
ホワイトハウスに近いある共和党議員(匿名)によれば、5月29日にホワイトハウスの近くで起きた抗議デモにより、トランプ大統領はシークレットサービスに誘導され、約1時間シェルターに避難していたという。
このシェルターはテロリストの攻撃に曝された時などの緊急事態に際に、大統領やその家族が避難する場所として作られていたそうだ。
もっともホワイトハウスの報道官は、その事実についてコメントはしていない。またシークレットサービスも、そのような防御体制をとることについて、議論していないと述べている。
ただこの件については、ニューヨーク・タイムズが関係者に取材をし、初めに報道している。
同時多発テロ以来の警戒体制
実は先週の週末にかけて、ホワイトハウスの敷地に隣接するラファイエット公園では、ずっとデモ参加者らの抗議のスローガンなどが響き渡っていたという。
またデモ参加者らは警察官に石を投げつけたり、設置されたバリケードなどを引っ張ったりしていたそうだ。
さらに大統領を警護するシークレットサービスと、デモ参加者も衝突。これにより6人が逮捕され、シークレットサービス側も多数が負傷したとか。
このためホワイトハウス内は、2001年9月11日の同時多発テロ以来の高い警戒態勢が敷かれていたとか。
またその共和党議員によれば、大統領やその家族たちは、デモに集まった群衆の規模や激しい憎悪に動揺していたという。実際、夜中に渡って数百人のデモ隊が数百メートル離れた場所に集結しており、ホワイトハウスは事実上包囲されていたと言われている。
このためトランプ大統領自身も、補佐官らに「自らの身の安全を心配している」と漏らしていたとか。
その一方、ブルームバーグでは、トランプ大統領が30日朝のツイートでは衝突を楽しんでいる様子だったと伝えている。
そしてホワイトハウス周辺に張り巡らされたフェンスをデモ参加者が破ることがあれば、「どう猛な犬」と「極めて恐ろしい武器」が待っていると警告していたそうだ。
トランプ大統領は1日、「首都ワシントンで昨夜起きたことは、全くもって不名誉なことだ」「暴動や略奪、破壊行為、暴行、財産に対する理不尽な破壊行為を阻止するため、すぐにでも重武装の兵士と警察官を大勢派遣する」と述べている。(了)
出典元:NYPost:Trump taken to private bunker during protests outside White House(5/31)
出典元:Bloombarg:トランプ氏、地下壕に一時退避-ホワイトハウスに抗議デモ接近で(6/2)