トランプ大統領に不正入学疑惑、金を払い他の人間にSATを受けさせていた?
トランプ大統領の姪が今回、本を出版することになり、彼が大学の編入試験で不正を働いていたと書かれていることが明らかとなった。
金を払い、他の人に試験を受けさせる
その姪とは、Mary Trumpさん。彼女は『Too Much and Never Enough(あまりにも多くて、決して十分じゃない):私たち家族はどのようにして世界で最も危険な男を作り出したのか』という本を書き上げたという。
この本は来週にも出版される予定だが、ニューヨーク・タイムズ紙は本のコピーを入手。その中に書かれていた一節を明らかにした。
そこには当時学生だったトランプ氏が「SAT」の試験において、お金を払って他の人間に受けさせ、合格していたと書かれていたそうだ。
トランプ氏の兄も編入を支援か
「SAT(Scholastic Assessment Test)」とは大学進学適性試験と呼ばれ、アメリカの大学の入学時に考慮する要素の1つになっているという。
若きトランプ氏は2年間、Fordham大学で学び、その後有名なペンシルベニア大学ウォートン・ビジネススクールに編入したという。
本では、この際に「SAT」を受けた別の人間が高得点を取ったため、トランプ氏が学部生としてビジネススクールへの入学許可を得られたと書かれているそうだ。
また編入する際、トランプ氏の兄であるFred Trump Jr氏が、当時ペンシルベニア大学の入学担当だった長年の友人・James Nolan氏に助けを求めたとしている。
報道官は疑惑を否定、しかし…
この不正入学疑惑について、ホワイトハウスのSarah Matthews副報道官は否定。次のようにEメールで述べている。
「Mary Trump氏と出版社は、公共の利益のために活動していると主張するかもしれませんが、しかしこの本が、著者自身の財政的な利益のためのものであることは明らかです。トランプ大統領は3年以上も在任しており、アメリカ人のために働いてきました。なぜ今、そのようなことを言うのですか?馬鹿げたSATの疑惑も誤りです」
ただ当時、入学担当だったJames Nolan氏も、昨年7月のWashington Postの取材に対して「1966年にトランプ氏が編入すると申請した時、学校側にそれを受け入れさせるのは、それほど難しいことではない」と語っていたとか。
トランプ大統領の3人の子供たちもペンシルベニア大学で学んでおり、トランプ・ジュニア氏は2000年に、イバンカさんは2004年に、ティファニーさんも2016年にそれぞれ卒業しているという。(了)
出典元:Yahoo News:Trump paid proxy to take college entrance exam for him, niece’s book says(7/8)
出典元:Business Insider:Trump cheated on his SAT by paying someone to take it for him, according to Mary Trump’s new book(7/7)