ツイッター社、J・ドーシー氏がベーシック・インカムのプロジェクトに3億円を寄付
ツイッター社のCEOであるジャック・ドーシー氏が、ベーシック・インカムを支援すると表明し、注目を集めている。
3億円をプロジェクトに寄付
現在、アメリカでは16の市で「Mayors for a Guaranteed Income (MGI)」と呼ばれるベーシック・インカムのプロジェクトが、実験的に進められているという。
ベーシック・インカムとは、あらゆる仕事や資格の要件がなくても、全ての人が公的機関から毎月、直接お金を受け取ることができるというもの。
アメリカの16の市(11の市と報じるメディアもある)では、人工知能によって職が奪われる脅威に対応するため、ある一定の人々だけに限り、必要なお金を分配しようとしているそうだ。
そして今回、ツイッター社のドーシー氏がこれらのプロジェクトに対し、300万ドル(約3億2000万円)を寄付すると明らかにした。
$3M to @MichaelDTubbs and @mayorsforagi for #guaranteedincome programs in cities across the country. This is one tool to close the wealth and income gap, level systemic race and gender inequalities, and create economic security for families. #UBIhttps://t.co/1APG505xZH
— jack (@jack) July 9, 2020
「富や収入のギャップを埋める道具」
ドーシー氏は7月10日の投稿の中で、ベーシック・インカムについて次のように述べている。
「これ(ベーシック・インカム)は、富や収入のギャップを埋める1つの道具だ。また、人種やジェンダー(性的役割)のシステム化された不平等を解消する(平らにならす)ための道具だ。そしてそれは家族たちの経済保障を作り上げる」
また「MGI」のプロジェクトを進めている市長らはウェブページで、次のように述べている。
「誰が支払いを受けるかは明確にはされていませんが、特にコロナウイルスのパンデミックに照らして、貧困に取り組む必要性について話しています。今回の新型コロナウイルスによって、多くのアメリカ人の家計の脆弱性をさらけ出すことになりました。それは黒人やブラウン(ヒスパニックやアジア人など)の人々などに不釣り合いなまでに影響を与えました。市長らはこのネットワークに集まり、保証された収入(直接の定期的な現金支払い)を実現し、コミュニティ全体を引き上げ、弾力性のあるアメリカを構築していきます」(了)
出典元:BBC:Twitter boss donates $3m to basic universal income project(7/10)
出典元:TIME:MLK Had a Dream of Guaranteed Income. As Mayors of 11 U.S. Cities, We Are Bringing That Dream to Life(6/29)