Twitter/Aaron Rupar

トランプ氏が集会を開き、熱狂的なサポーターからブーイングされるという、ちょっと珍しい出来事が起きた。

アラバマ州の集会での出来事

トランプ氏は8月21日、アラバマ州の街、Cullmanで集会を開いたという。

そこで彼は、熱狂的な支持者に対して、「私は完全に、皆が自由であると信じている。私もそうだ。人はするべきことを、すればいい」と呼びかけた。

そして「しかし…」と言ってから、トランプ氏は大きな声で「私は皆がワクチン接種をすることをお薦めする！！！！」と嬉しそうに叫んだ。

ところが支持者の反応はイマイチ。ブーイングまで沸き起こり、トランプ氏も慌てて「ちょっと待った、OK、わかった…皆には自由がある…」と言って、その場の雰囲気をなだめようとした。その様子がこちら。

Trump advises his audience in Alabama to take the Covid vaccine pic.twitter.com/aaxQfnnxoh

— Aaron Rupar (@atrupar) August 22, 2021

トランプ支持者はワクチン接種をしたがらない

トランプ氏は大統領時代、当初新型コロナウイルスの脅威を軽視し、科学的な専門家の意見をあまり聞かずにきた。大統領自身がマスクをせず、それを人々が見習い、多くの店でも騒動が起きた。

またトランプ氏を支持する人はワクチン接種に積極的ではないと言われ、支持者の多い南部の州では、明らかにワクチンを接種する人が少ない状況が続いている。（トランプ氏の影響というより、政府から強制されたくない、自由の意識が高いという面があるのかもしれない）

今回のブーイングの様子は、反トランプの人々も見逃しておらず、ジャーナリストのMax Burns氏はツイッターに次のように投稿している。

「トランプ氏はアラバマ州の大規模な集会の観衆に#COVID19ワクチンを勧めたが、聴衆からブーイングを浴びせられてしまった。ドナルド自身でさえ、この人たちをワクチンに賛同させることはできない」

ツイッターユーザーの「@ultmtpersister」さんも「彼が実際にそう言ったことには驚いたよ。もちろん、そう言ったのは、利己的な理由からだ。トランプは彼らの票を必要としているだけだから」とコメント。

さらに別のユーザーも次のようにツイートしている。

「トランプはアラバマの聴衆にCOVIDワクチンを打つようにアドバイスしている。しかし、人々には、自分の選択でそれをしない自由を持つべきだとも言っています。彼のやり方は、4年間トランプ氏を権威主義者だと主張していた人々よりも、権威主義的ではなく、はるかに道徳的ではない」（了）

出典元：MailOnline：‘I believe in your freedoms, but I recommend you take the vaccines’: Donald Trump is BOOED at Alabama rally while encouraging his supporters to get COVID-19 shots(8/22)