米・バイデン大統領、一般教書演説でウクライナの人々の勇気を称賛
アメリカのジョー・バイデン大統領は3月1日(現地時間)、連邦議会議事堂で就任後初の一般教書演説を行い、ロシアのウクライナへの侵略を痛烈に批判した。
自由は常に専制政治に勝利する
バイデン大統領はロシアのウクライナ侵略に触れ、「自由は常に専制政治に勝利する」とし、次のように述べた。
6 日前、ロシアのウラジーミル・プーチンは、自由世界の根幹を揺るがそうとし、自分の威嚇的なやり方で捻じ曲げることができると考えた。しかし、彼は大きな誤算を犯した。
彼はウクライナに乗り込めば、世界がひっくり返ると考えたのだ。その代わりに、彼は想像もしなかった強さの壁に突き当たった。
彼はウクライナの人々に突き当たったのです。
ゼレンスキー大統領からすべてのウクライナ人、彼らの大胆不敵さ、勇気、決意は、世界に影響を与えている。
戦車を体当たりで阻止する市民グループ。学生から退職した教師まで、誰もが祖国を守る兵士になった。
私たちは歴史を通して学んできた、独裁者が侵略の代償を払わない場合、さらなる混乱を引き起こすという教訓を。それらは今も生き続けている。
プーチンのウクライナに対する最新の攻撃は、前もって計画されたものであり、いわれのないものだった。
彼は繰り返し、外交による努力を拒絶した。(侵攻により)西側諸国とNATOが反応しないと思ったのだろう。そして私たちを分裂させられると考えた。
プーチンは間違っていた。我々には準備ができていた。これが私たちのしたことだ。我々は広範かつ慎重に準備していた。
President Biden: “Light will win over darkness. The Ukrainian Ambassador to the U.S. is here tonight, sitting with the First Lady. Let each of us if you’re able to stand, stand and send an unmistakable signal to the world and Ukraine.”#SOTU2022 pic.twitter.com/aXFaqiHGfC
— CSPAN (@cspan) March 2, 2022
ロシア大統領の責任を追及する
バイデン大統領はその後、自由世界はロシア大統領の責任を追及すると述べた。
我々はロシアに痛みを与え、ウクライナの人々を支援している。プーチンは今、かつてないほど世界から孤立している。
プーチンは暴力と混沌を解き放った。彼は戦場で利益を得るかもしれないが、長期的には継続的に高い代償を払うことになる。
この時代の歴史が書かれる時、プーチンのウクライナ戦争はロシアを弱くし、世界の国々を強くすることになるだろう。
民主主義と独裁主義の戦いでは、民主主義国が台頭し、世界は明らかに平和と安全の側を選んでいる。
これは本当の試練です。時間がかかるでしょう。だから、私たちはウクライナの人々の鉄の意志からインスピレーションを受け続けよう。
プーチンが戦車でキエフを一周しても、ウクライナの人々の心や魂を手に入れることはできない。
彼(プーチン)は決して、自由への愛を消すことはできない。彼は決して自由な世界の決意を弱めることはないだろう。
ロシアの富裕層も追及
またバイデン大統領は、ロシア政治に影響力を持つ新興財閥・富裕層(オリガルヒ)らに対しても言及。
アメリカ司法省が、ロシアのオリガルヒの犯罪を追及するための専門のタスクフォースを編成しているとした。
そして現在、ヨーロッパの同盟国とともに、オリガルヒのヨットや高級マンション、プライベートジェット機を見つけ出し、押収しているという。(了)
出典元:The Guardian:Key port of Mariupol under siege as IMF and World Bank pledge $3bn for Ukraine – as it happened(3/1)