「ロシアの代表団は、消え失せろ!」ラトビアの議員が欧州の会議で怒りの発言
先日、オーストリアのウィーンで欧州安全保障協力機構(OSCE)の会議が開かれたが、出席したラトビアの代表が、ロシアの代表団を痛烈に批判した。
ロシアの代表団がいるべきではない
その代表とは、Rihards Kols議員だ。彼は会議の場にロシアの代表団がいることは「恥ずべきことだ」と主張。
「しかもこの代表団は、(西側の)制裁を受けている個人で構成されている。しかも彼らは独立国の併合に、投票した人たちだ。ドンバス、ヘルソン、ジャポリージャ州、ルハンスク州の併合に投票した人たちだ」
「私たちは何もなかったかのように、ここに座っている。(略)私はこの部屋で座っているロシアの代表団に、メッセージを送ります。私はウクライナの守備隊の言葉を引用します。ロシアの軍艦よ、とっとと消え失せろ!」
To the disgrace that is the presence of the #Russian delegation of sanctioned war criminals at the @oscepa, I can only repeat what #Ukrainian border guards so eloquently put nearly a year ago when addressing a particular Russian warship. #OSCEPA #OSCE pic.twitter.com/FQxEXSGvpN
— Rihards Kols (@RihardsKols) February 23, 2023
スネーク島の守備隊の言葉
この「消え失せろ」という言葉は、ロシア軍の侵攻当初、ウクライナのスネーク島に残っていた守備隊が、ロシアの軍艦に投げかけた言葉で、その後抵抗の象徴的なスローガンにもなったという。
また言葉が発せられてからわずか数週間で、このフレーズや当時の守備隊の絵などが、ウクライナの記念切手にも採用されたそうだ。
当時、スネーク島にいたウクライナ軍の守備隊員らは退却の命令にもかかわらず、最後まで島に残り、ロシアの軍艦「モスクワ」の砲撃を受けたと言われている。
そして島にいた19人のウクライナ兵は死んだと思われたが、その後奇跡的に生き残っていることが明らかになり、捕虜交換でウクライナに戻った後、メダルを授与された。
欧州安全保障協力機構の会議においてKols議員は、「もし自分が証人になって、『誰が戦争犯罪者か?』と聞かれたら、この部屋の後ろのベンチ(ロシア代表団)を指差すだろう」とも語ったという。
そしてロシアの代表団が演説を始めた時、多くの出席者が席を立ちあがり、議場を後にしたそうだ。(了)
Latvian MP swears at Russia in Ukraine protest walkout https://t.co/wdzbS85rK4 pic.twitter.com/9Guh0dsc6M
— BBC News (World) (@BBCWorld) February 24, 2023
出典元:METRO:Russia’s UN envoy interrupts minute’s silence for Ukraine(2/24)