お金持ちに見られたくなかった?仏大統領がこっそり高級腕時計を外す動画が拡散
フランスのマクロン大統領がインタビュー中、密かに腕時計を外したのだが、その動画が拡散されている。
年金改革の必要性を訴える
フランス政府は現在、年金制度改革のために定年を62歳から64歳に引き上げようとし、国内では100万人規模の激しい反対デモが起きているという。
そんな中、マクロン大統領は国民に理解をしてもらおうと3月22日、テレビ番組に出演。年金改革の必要性を訴えた。
インタビュー中、マクロン大統領はテーブルの下で、こっそり腕時計を外した。しかし多くの人々はその行為を見逃さず、やがてSNSにも動画が投稿されたそうだ。
🔴 Raté | Ce moment où Emmanuel Macron, le Président des riches, se rend compte qu’il porte une montre de 80000 € pendant qu’il tape sur les gens au RSA et l’enlève discrètement.
Oui, rien ne m’échappe face à ce menteur ! #Macron13h #Greve23Mars #manifestation #manif23mars pic.twitter.com/dXFN7qVtPC
— JLMTV-INFOS (@JLMTV_INFOS) March 23, 2023
「金持ちの大統領」だと批判
このインタビューについて人々は、マクロン大統領が年金という国民の関心事を「傲慢で軽んじている」と非難したという。
しかもこっそり高級腕時計を隠したことが明らかになり、人々は、一般のフランス国民とは無縁の「金持ちの大統領」であることの証拠だとみなしたそうだ。
実際に投稿された動画にも、「8万ユーロ(約1100万円)の腕時計をしていることに気づき、控えめに腕時計を外すその瞬間」といったコメントがつけられていた。
時計を外したのは別の理由?
もっとも、「高級」とされた腕時計の正確な値段は不明で、フランスのメディアによれば、それは「ベル&ロス」社製で、1600ユーロ(約23万円)から2400ユーロ(約34万円)の間だという。
また大統領官邸側は、マクロン氏が時計を外したのは「お金持ちに見られたくなかった」のではないと主張。次のように述べた。
「大統領が腕時計を外したのは、隠すためではなく、テーブルと激しくぶつかったためです。その音は、ソーシャルメディアで共有されている動画の開始数秒前にはっきりと聞こえます」
確かにインタビューが始まって10分ほど経った頃、マクロン大統領が腕をテーブルの上に置いたときに「ガチャン」と音がし、その後、彼は両手をテーブルの下に入れ、時計を外していた。(了)
出典元:The Guardian:Emmanuel Macron takes off ‘luxury’ watch during pensions TV interview(3/24)