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Uberが自転車のシェア・サービスを提供するスタートアップ企業を買収

Uberが自転車のシェア・サービスを提供するスタートアップ企業を買収
Jump Bikes

米企業Uberが、同じく米企業で自転車のシェアリングサービスを提供するベンチャー企業を買収することが明らかとなった。

 

買収の詳細は明らかにならず

 

Uberとは米国に本社を置き、世界70カ国以上で自動車の配車が行えるアプリを提供する企業。

 

 

今月9日に行われた発表によると、同社は米国で電動自転車のシェアリングサービスを提供するベンチャー企業「Jump Bikes」との間で、買収の合意に至ったという。

 

UberはJump Bikesの買収にあたり、サンフランシスコにおいてUberのアプリを用い、自転車シェアリングサービスを行う実証実験をを行っていた。

 

一方、Uberは今後どのように自転車シェアリングサービスを展開させていくのか、その詳細はまだ明らかにしていない。

 

Jump Bikesとは?

 

Jump Bikesは2010年に設立され、米国をはじめとする世界6カ国40都市で1万2000台以上もの電動自転車のシェアリングサービスを提供する企業だ。

 

同社が提供する電動自転車のシェアリングサービスは、“ドックレス”と呼ばれる方式を採用。

 

これはJump Bikesが提供する公式の駐輪場でなくとも、目的地周辺で駐輪可能な場所であれば利用者はどこでも駐輪することが可能であり、駐輪した電動自転車はスマートフォンでロックの解除を行うことにより新たな利用者が使用可能となる。

 

電動自転車の利用料は30分で2ユーロ(約260円)となっている。

 

 

このような自転車のシェアリングサービスは短距離間での移動をスムーズにするとして、近年米国等で普及。2016年時点で55の企業により、4万2000台もの自転車のシェアリングサービスが提供されている。

 

他方でこのようなサービスにおいては利用者が自由に自転車を駐輪させることが可能であるため、至る所に駐輪された自転車が町の景観を損ねているとの批判も上がってきたという。

 

両社の提携は移動をよりスムーズに

 

UberのCEOであるDara Khosrowshahi氏は、買収は同社の最終的な目標である車の所有の減少を促すものになるという。

 

Khosrowshahi氏はブログにおいて、“我々はUberのアプリによって、Uberや自転車、地下鉄やさらにはその他の手段など、利用者が目的地まで到達するのに最も早く、便利な移動手段を選択することができるよう、様々な移動手段を提供する”としている。

 

一方、Jump BikesのCEOであるRyan Rzepecki氏は、買収においても同社のブランドは引き続いて残るとコメント。

 

さらにRzepecki氏はブログで“Uberと共に、世界により大きな影響を与え、車から自転車まで数百万もの移動に変化をもたらすことができると強く感じている”と述べている。

 

近年、世界各国で普及するシェアリングサービスであるが、日本においても両社が提供するサービスが普及することになるのか楽しみだ。(了)

 

出典:USA TODAY:Uber acquires Jump dockless bike-sharing service(4/9)

出典:Quartz:This Uber-for-bikes startup is now officially part of Uber(4/9)

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