太陽系外から飛来した初の天体「オウムアムア」、その起源が明らかに


太陽系外から飛来した「恒星間天体」として、昨年初めて確認された“オウムアムア”。それがどこからやってきたのか、その起源が明らかとなり話題になっている。

 

そもそも“オウムアムア”って何?

 

オウムアムアとは、NASAによって設置されたハワイの「パンスターズ」と呼ばれる望遠鏡から昨年10月に観測された天体のこと。

 

当初は彗星か小惑星と目されていたものの、後に太陽系外から飛来した天体であることが判明し、非常に注目を集めていた。

 

また全長160メートルほどの細長い形状をしたこの天体は、当初は地球外生命体を乗せた宇宙船である可能性があるなどともされていた。

 

そのため天体は発見した望遠鏡が位置するハワイの言葉で、偵察艦を意味する“オウムアムア”と名付けられたという。

 

しかしその後、研究者らはオウムアムアが人工物ではないことを確認。

 

さらに天体は、こと座のベガの方向から、長い歳月をかけて太陽系に到達したものであるとしていた。

 

Credit: NASA/JPL-Caltech

 

ベガよりもさらに遠くからやってきた?

 

ところがこのほどトロント大学スカボロによる最新の研究により、オウムアムアはベガ付近から飛来したものではないということが判明したという。

 

さらに研究では、オウムアムアは2つの恒星がクロスするように軌道を旋回する“連星”というものから来たと結論付けたとのことだ。

 

連星系は2つの星の重力により、通常多くの岩に囲まれているという。

 

これに関し宇宙科学雑誌「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」において発表されたオウムアムアの研究報告書では“巨大な惑星は比較的まれである一方、連星は数多く存在していると共に、非常に多くの物質を外へと排出している”と指摘。

 

“したがって(連星は)星間にある小さな物体の主要起源となっている”としている。

 

またオウムアムアは惑星の形成期に連星の軌道の外へと排出されたとみられるとのことだ。

 

さらにオウムアムアを排出した連星は、地球から25光年以上も離れるベガよりも、さらに遥か遠くに位置するものである可能性が高いことも明らかとなったという。

 

今回の研究を発表したAlan Jackson氏は「我々が今、太陽系外からやってきた初の物体を見ているということは、驚くべきことだ」としている。

 

再び太陽系外へと向かうオウムアムア

 

オウムアムアが地球に最接近したのは昨年10月14日のこと。

 

この際の地球からの距離は約2400万キロだったという。

 

一方、現在オウムアムアは再び太陽系の外へと飛来しようとしており、既にNASAの望遠鏡で観測するのは困難となりつつあるとのことだ。

 

太陽系の外から飛来した天体として初めて観測されたオウムアムア。

 

これからも新たな発見が明らかとなることを期待したい。(了)

 

 

出典:Express.co.uk:Oumuamua breakthrough: Where is the alien asteroid from? Scientists discover SHOCK origin(3/20)

出典:WIRED.jp:太陽系外から来た天体「オウムアムア」──そこに地球外生命の痕跡はあったのか?(1/6)