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地球から6光年離れた恒星の周りに、3つの新たな惑星を発見

地球から6光年離れた恒星の周りに、3つの新たな惑星を発見
The University of Chicago

複数の天体望遠鏡の組み合わせにより、4つの小さな太陽系外惑星の存在が確認された。

 

2024年にも、1つの惑星を発見

 

その惑星は、地球から約6光年離れた恒星「バーナード星」の周りを公転しており、実は2024年10月にも、すでに1つの惑星が見つかっていたという。

 

そして先週、科学誌「Astrophysical Journal Letters」に掲載された研究では、複数の望遠鏡の組み合わせにより、さらに3つの惑星が発見されたことが明らかにされた。

 

これにより、「バーナード星」の周りを回る、4つの小さな太陽系外惑星の存在が確認されたそうだ。

 

生命を維持するには高温すぎる可能性

 

2024年に見つかった惑星は、南米チリにある超大型望遠鏡(VLT)と、恒星の速度変化を素早く検出できる分光器「ESPRESSO」を使用して検出されたという。

 

そして今回発見された3つの惑星は、ハワイのジェミニ北望遠鏡に設置された分光観測装置「MAROON-X」と、超大型望遠鏡のデータを組み合わせた結果、見つかったそうだ。

 

分析の結果、「バーナード星」で発見された惑星は、それぞれ地球の20%から30%の質量で、数日で恒星の周りを一周するという。

 

ガス惑星ではなく、岩石惑星である可能性が高いが、これらの惑星は「バーナード星」に非常に近い距離にあるため、生命を維持するには高温すぎる可能性が高いそうだ。

 

研究者らはすでに、「バーナード星」のハビタブルゾーン(生命居住可能エリア)内に、他の惑星が存在する可能性を否定している。

 

天の川銀河の恒星の70%が同じタイプ

 

低質量の赤色矮星である「バーナード星」は1916年に発見されており、その後天の川銀河の恒星の少なくとも70%が、このタイプの恒星であることが判明した。

 

そのため研究者らは、それらの恒星の周りを公転する惑星の種類を知りたいと考えてきた。シカゴ大学の博士課程の学生で、研究論文の主著者であるRitvik Basant氏は声明で、次のように述べている。

 

「これは、新しい機器の精度による画期的な進歩を示しています。これは本当にエキサイティングな発見です。バーナード星は私たちの宇宙の隣人ですが、私たちはそれについてほとんど何も知りませんでした」(了)

 

出典元:ABC News:Several planets found orbiting star less than 6 light-years away(3/19)

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