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中国の探査機が月から持ち帰ったサンプル、英の研究者が受け取る予定

中国の探査機が月から持ち帰ったサンプル、英の研究者が受け取る予定
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中国の探査機が月から持ち帰ったサンプルの一部を、イギリスの研究者が受け取る予定となっている。

 

英・オープン大学の教授が選ばれる

 

その研究者とは、イギリス・オープン大学(OU)のミルトン・キーンズ研究所に所属する、マヘシュ・アナンド教授だ。

 

中国の月探査機「嫦娥5号」は、2020年12月に月のサンプルを地球に持ち帰った。

 

そしてアナンド教授は、2023年12月に「嫦娥5号」のサンプルに関する研究を行うために中国側に申請。そして今回、サンプルの一部を受け取ることができる、世界で7人の専門家の1人に選ばれた。

 

サンプル中の炭素や窒素、酸素などを分析

 

中国の無人探査機「嫦娥5号」は2020年11月、月の表側にある「嵐の大洋」と呼ばれる場所に到達。そこでサンプルを回収し、地球に帰還したのだが、これは1976年にソ連の探査機によって実施されて以来のこととされている。

 

アナンド教授は、20年以上にわたり月の研究を行っており、OUの同僚らと協力して、月面の水の存在などを解明しようとしているという。

 

そして今回、月のサンプルを受け取った後、ミルトン・キーンズ研究所の研究チームは、サンプル中の炭素、窒素、酸素、希ガスの量と、同位体組成を決定することを計画している。

 

OUによると、この結果は月における巨大衝突の起源を評価し、地球-月系における炭素や窒素などの揮発性物質の歴史について、新たな知見を得るのに使われる予定だという。

 

中国の宇宙ミッションによって持ち帰られた月のサンプルが、国際的な主任研究員に割り当てられるのは、今回が初めてだとされている。(了)

 

出典元:BBC:UK scientist given Moon samples from China mission(4/25)

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