カナダの沖合でシャチがイルカと緊密に協力して、サケを捕食

カナダの沖合で、シャチとイルカが協力して狩りをしている姿が目撃され、研究が進められた。
ブリティッシュコロンビア州沖で調査
この研究を行ったのは、カナダのブリティッシュコロンビア大学、ダルハウジー大学、ハカイ研究所(Hakai Institute)、ドイツのライプニッツ研究所などの科学者らだ。
彼らはブリティッシュコロンビア州沖で、シャチとカマイルカ(Pacific white-sided dolphin)が共に行動して、サケを捕食しているのを確認。
ドローンによる映像、音響録音、水中映像など、広範な記録に基づき、北部の定住型のシャチとイルカが協力し、チームとなって狩りをしていると結論付けた。
12月11日に「Scientific Reports」誌に掲載されたこの研究論文の筆頭著者で、ダルハウジー大学の海洋科学者であるSarah Fortune氏は、次のように述べている。
「これらのクジラ(シャチ)はサケ狩りのスペシャリストです。彼らは高度に専門化された、高度なスキルを持つ捕食者です。まるでリーダーであるかのように、イルカの後を追いかける彼らの姿は、全く予想外の光景でしたが、同時に非常に刺激的でした」
イルカがサケの残りを漁る
そもそもイルカには、体長90cmにもなるサケを捕獲する能力がなく、通常はニシンに依存しているが、キングサーモンをほぼ完全に食べる北部定住型のシャチの近くで、よく目撃されているという。
研究で撮影された映像にも、イルカが「偵察隊」のような役割を果たし、先頭に立ってサケの群れを追い、その後ろをシャチがついていく姿が映っていた。
そしてシャチがサケを捕らえ、他のシャチと分け合うと、イルカはその残り物を漁っていたそうだ。
攻撃的ではない理由について検証
研究者らは、シャチが、近くにいるイルカに攻撃的ではない理由について、複数の説を検証。もしイルカが、シャチに寄生しているのなら、シャチはイルカを追い払い、攻撃的になると考えられるが、やはり敵対行動の証拠は実際には見られなかったという。
このことから研究者らは、シャチがイルカと協力的な狩猟戦略をとっていると結論付けたそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Orcas team up with dolphins to hunt salmon, study finds(12/11)


























