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NASAが実際の火星の音を初めて公開、火星探査機「インサイト」がとらえる

NASAが実際の火星の音を初めて公開、火星探査機「インサイト」がとらえる
NASA

先日、新しい探査機の「インサイト」が火星の表面に降り立ったが、そこから地球に向けて火星の実際の音が届けられた。

 

初めて火星の音をとらえる

 

NASAによれば12月1日に、「インサイト」に取り付けられていた地震計と気圧センサーが、ある種の振動を捉えたという。

 

この振動はソーラーパネル上を移動する風によるもので、当時火星の「Elysium Planitia」の一帯には、秒速5mから7mの風が吹いていたそうだ。

 

NASA
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この地震計の読み取り機は、人間が聞き取れるレベルの音を拾ったが、すべて低音のため、通常のコンピューターのスピーカーやモバイルデバイスでは、聞くことが難しい。

 

このためNASAはオリジナルの音源と、周波数を2オクターブ上げた音の両方を作成。それを自らのサイトに投稿した。

 

こちらがオリジナルの音源。

 

下が2オクターブ上げたバージョン。

気圧センサーは速度を100倍に編集

 

また気圧センサーの音も、人間の耳に聞こえるようにするため、100倍にスピードを上げて編集したという。

 

 

そもそも「インサイト」には主に3つの観測機器が搭載されている。地震計の「SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)」と、「熱流量測定装置」、そして内部構造を調べる装置「RISE」だ。

 

メインの測定機器である高精度の火星地震計「SEIS」は、火星にも地震があるかどうかを調べ、地震波から地震発生のメカニズムに迫るという。

 

またこれによって得られたデータからは火星内部の物質組成を知ることもできるとか。

 

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「熱流量測定装置」は火星内部からの熱の流出量や熱源を調べる装置、「RISE」は火星の自転と内部構造を調べる装置とされている。

 

さらに風、温度、気圧や磁場を検知するセンサーも搭載されており、砂嵐などの火星の自然現象による振動を区別して測定することができるという。

 

つまりこれまでのローバーが火星の表面を調べるものだったのに対し、「インサイト」は火星の内部をのぞき込む探査機といえるだろう。

 

音自体は地球上で吹いている風の音と変わりはないが、実際の火星の音だと考えるとすごいことだと実感せざるを得ない。(了)

 

 

出典元:YouTube:Sounds of Mars: NASA’s InSight Senses Martian Wind(12/7)

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