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火星の生命を調べるため、サンプルを地球へ帰還させる計画をNASAが承認

火星の生命を調べるため、サンプルを地球へ帰還させる計画をNASAが承認
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生命の存在を探るため、火星で採取された石や土砂を地球へ持ち帰る計画が立てられ、注目を集めている。

 

生命を発見できる最良の機会

 

その計画とは「Mars Sample Return project」。これは再び火星にローバーを送り、そこで採取された500gの石や土砂を再びロケットに載せて地球へ持ち帰るというもの。

 

この計画はNASAとESA(欧州宇宙機関)との共同プロジェクトで、その費用は70億ドル(約7600億円)もかかると見積もられているが、先日NASAが正式に承認。ESAのメンバーである国々の科学担当大臣も、今週支援を決定するために会合を開く予定となっている。

 

しかしこの計画を実現させるためには、あと10年以上もかかるとされ、月へ人類を送るのと同じ複雑なプロジェクトになるという。

 

科学者はこれが火星の岩石を詳細に分析できる最良の機会であり、生命がいるかどうかが明らかになるとしている。

 

2031年にはサンプルを回収する予定

 

この計画は2020年に行われる新しいローバーのミッションによって開始される。

 

このミッションでは2021年初めまでに火星の北半球にあるJezeroクレーター(元のデルタ地帯)付近に、車ほどのサイズのローバーが着陸する予定だという。

 

このローバーは6輪で最新式の機器を装備しており、着陸後に付近を探索。かつて火星に住んでいたと思われる微生物の証拠を求めて移動し続けるそうだ。

 

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やがてローバーが岩に穴を開け、石や土砂を特別に作られた金属製のチューブに入れて封印し、保管する。

 

2028年には2番目のロケットが打ち上げられ、火星へ到達。保管されていたサンプルをフットボールサイズのキャニスター(容器)載せると、今度はアメリカのロケットがそれを回収し、再び火星から打ち上げ、衛星軌道まで上昇させる。

 

NASA

 

その後「 Earth-return orbiter 」と呼ばれる、無人のロボット宇宙船が火星を回りながら、このキャニスターをキャッチ。地球へと向かうそうだ。

 

そして宇宙船が地球へ接近したら、サンプルを放出。2031年にはそれが大気圏を突き抜けて、アメリカのユタ州にある砂漠に落下する計画だという。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Daring Mars mission to send rocks back to Earth in hunt for past life(11/24)

出典元:INDEPENDENT:Rocks from Mars to be sent back to Earth in bold quest to find past life(11/24)

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