足指の変色は新型コロナの可能性 スペインの医師団が指摘
新型コロナウイルス感染症の患者の足指に、しもやけに似た変色が見られることを、スペインの足病医の団体が発表した。この変色と新型コロナウイルスとの関係は証明されていないとしながらも、対応にあたる医師たちに広く警戒を呼びかけている。
しもやけや水疱瘡に似た紫の病変
7500名のメンバーを擁するスペインの足病医の団体「General Council of Official Colleges of Podiatrists」は、4月9日、新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医師たちに、患者の足に注意するよう呼びかけた。
同団体によれば、イタリア、フランス、スペインの皮膚科医や足病医から、足の皮膚の変色に関する報告が多数寄せられているとのこと。新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出た患者の足に、水疱瘡やはしか、しもやけの病変に似た紫色の変色が認められるケースが増えているという。
変色が見られるのは小児と若年が多く、成人は少ない。また、変色する部位は足指が多いようだ。同団体のサイトに、症例写真がいくつか掲載されている。
科学的データや実験が必要
新型コロナウイルス感染症患者の足指変色の事例は、国際足病医連盟(International Federation of Podiatrists)にも報告されている。報告したイタリアの医師によれば、イタリア全土で同じ症例が一般的に見られるようになっているとのこと。
レポートの中でこの医師は、変色と新型コロナウイルスの関連を証明するには科学的データーや実験が必要だとしながらも、もし証明されれば、無症状でありながら人に感染させる可能性のある患者を見極めるサインとして役立つだろうと言っている。(了)
出典元:Consejo General de Colegios Oficiales de Podólogos:Registro de casos compatibles COVID-19(4/9)
出典元:New York Post:Foot sores could be an early sign of coronavirus, experts say(4/14)
出典元:Metro:Bruises on feet ‘could be sign of coronavirus’, Spanish doctors claim(4/15)