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オーストラリアで巨大な珊瑚礁を発見、東京タワーよりも高かった

オーストラリアで巨大な珊瑚礁を発見、東京タワーよりも高かった
Twitter/Schmidt Ocean

オーストラリアのグレート・バリア・リーフで、非常に高く聳える珊瑚礁が発見され、注目を集めている。

 

海底調査の最中に発見

 

その珊瑚礁が発見されたのは10月20日、場所はクイーンズランド州北部の沖合とされている。

 

発見したのはオーストラリア人の科学者、Robin Beaman博士が率いる研究チームだ。彼等は当時、海洋学の促進をはかる財団「Schmidt Ocean Institute」の調査船「Falkor」に乗り、12カ月間に及ぶ海底マッピング(地形図作成)の作業を行っていたという。

 

そして新しく発見した珊瑚礁が、想像以上にはるかに大きいことを突き止めた。

 

エンパイア・ステイト・ビルより高い

 

研究チームは10月25日に、「SuBastian」と呼ばれる水中ロボットを投入。改めて新しい珊瑚礁の詳細を調査したという。

 

その結果、この珊瑚礁の基底部の幅が1.5kmもあり、高さが500m、もっとも浅い場所は海面から40m下にあることが明らかとなる。

 

これはニューヨークにあるエンパイア・ステイト・ビル(381m)や、パリにあるエッフェル塔(324m)、東京タワー(333m)よりも遥かに高く、このような巨大な珊瑚礁が発見されたのは、120年以上の歴史の中でも初めてのことになるそうだ。

 

 

この研究を率いたBeaman博士も、自分たちが発見したものに驚いたとした上で、「この珊瑚礁の詳細が3Dマップで作成されるだけでなく、SuBastian(水中ロボット)で、この発見を視覚的に目にすることになるとは、信じられませんでした」と語っている。

 

ただ、世界で最大の珊瑚礁が広がるグレート・バリア・リーフは、気候変動により危機に直面しており、ここ30年間で珊瑚礁に住む生物の50%が死滅したとも言われている。(了)

 

 

出典元:BBC:Great Barrier Reef: Giant coral reef discovered for first time in over 120 years(10/28)

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