ブラジル・アマゾナス州で新型コロナの変異種に再感染した女性を特定
ブラジルで、以前新型コロナウイルスに感染した女性が、再び変異種に感染したと、中国の新華社通信などが伝えている。
昨年3月にも新型コロナに感染
ブラジルの保健省は1月15日、新型コロナの新しい変異種(ブラジル型)への再感染の症例が、国内で初めて確認されたと報告した。
この変異種は、北西部のアマゾナス州で検出されたものと言われている。
ラテン・アメリカで最も大きな医療研究センターである「Brazilian Oswaldo Cruz Foundation(財団)」は1月12日に、新型コロナの変異種に感染した29歳の女性を特定したという。
その女性の症状は軽症だが、実は昨年の3月24日に初めて新型コロナに感染し、それから9カ月後の12月30日にも再び検査で陽性になったそうだ。
変異種感染の症例はブラジルで2件
保健省によれば、2回目の分析において今回のウイルスは、日本でも特定されたアマゾンを起源とする変異種(ブラジル型)と類似したパターンを示していたという。その上で次のように述べている。
「ブラジルでは今までに新型コロナの新しい変異種に再感染した症例が2件報告されています。1件目は、バイーア州で確認され、これは南アフリカ型の変異種とされ、現在調査中です。残りの1件が、(今回の)アマゾナス州で確認されたアマゾン型(ブラジル型)の変異種で、日本でも確認されています」
これらの症例は現在、保健省の研究チームと、パンアメリカン・ヘルス・オーガニゼーション(PAHO)やWHO(世界保健機関)の専門家の管理下に置かれているという。
ブラジルの保健省によれば、国内では現在までに832万4294人が新型コロナで陽性となり、733万9703人が回復、20万7095人が死亡したという。(了)
出典元:新華社:Brazil confirms first reinfection with new COVID-19 variant(1/16)