月面で行方不明になっていたゴルフボール、解像度を高めた画像で発見
アポロ14号が月面に到達した後、行方不明になっていたゴルフボールが最近、見つかった。
宇宙飛行士が打ったゴルフボール
1971年2月6日、アメリカのアポロ14号が月に到達。宇宙飛行士のAlan Shepard船長らが月面に降り立った。
その時、Shepard船長はゴルフクラブで2つのボールを打ったのだが、以来行方がわからないままになっていたという。
しかし画像のスペシャリストであるAndy Saundersさんが最近、当時の映像をスキャンし、解像度を上げて調査。その結果、失われていた2つのゴルフボールを発見した。
At the end of Apollo 14’s 2nd moonwalk, Shepard used the head of a 6-iron attached to the handle of a sample-collection tool to hit 2 golf balls.
Imaging specialist @AndySaunders_1 has used mission photos to find the location and distance traveled by each ball! (See below) pic.twitter.com/Ry4rLRhtz7
— NASA History Office (@NASAhistory) February 5, 2021
実際は近くに落ちていた
実は、当時Shepard船長は、ゴルフボールを打ったあと、数マイル(数キロ)も飛んでいったと話していたという。
しかし今回の調査で、1つ目のボールは打った地点からわずか24ヤード(約22m)しか離れておらず、また2つ目のボールも40ヤード(約36m)の地点で見つかったそうだ。
またShepard船長はこの時、6番アイアンのヘッドをひそかに靴下の中に隠して、ロケットに載せていたという。
そして月面到着後、船長は月の石のサンプルをすくい上げるために使用した折りたたみ可能な道具に、アイアンのヘッドを取り付けてボール打ったが、柔軟性のない宇宙服のため、片手でしかスイングできなかったと考えられている。(了)