マダガスカルで発見されたカメの化石、カエルのような姿で白亜紀後期に生息
恐竜の時代に生きていたカメの新しい化石が、アフリカのマダガスカル島で発見され、その研究結果が発表された。
カエルのような容姿をしたカメ
そのカメは「サホナキリス・メイラカババ(Sahonachelys mailakavava)」と呼ばれ、化石がマダガスカル島北西部にある堆積層「マエバラノ層」で発見されたという。
この化石が見つかったのは2015年だが。その後調査が進められ、今回「Royal Society Open Science」において研究結果が発表された。
このカメは淡水に生息し、カエルのように容姿をし、極端に扁平な頭部、細い下顎、肥大した舌の骨を特徴としている。
白亜紀後期に生息していた
今から6600万年前から1億50万年前の白亜紀後期に生息していた可能性が高く、トリケラトプスや空を飛ぶ翼竜と同時期に存在していたと考えられている。
このカメは昆虫の幼虫やオタマジャクシなどを素早い動きで捉え、「吸い込む」ようにして食べていた可能性が高いという。
今回の化石は非常に脆かったが、ほぼ完全な形で残されており、特化された吸引摂取に一致する、数多くの形態的な適応を示していたそうだ。
またこれらの化石が発掘された地層からは、過去30年にわたって非常に珍しい化石が、次々と出土しているという。
マダガスカル島は、約1億6500万年前にアフリカ大陸から、約1億2400万年前に南極大陸やオーストラリアから切り離された後、インド洋で孤立し続けてきたと考えられている。(了)
出典元:ABC News:New species of prehistoric turtle discovered in Madagascar(5/6)