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「ジョンソン&ジョンソン」の新型コロナワクチン、ブースター接種で抗体量が9倍か

「ジョンソン&ジョンソン」の新型コロナワクチン、ブースター接種で抗体量が9倍か
flickr_New York National Guard

アメリカの製薬大手「ジョンソン&ジョンソン」が、新型コロナワクチンに関する新たなプレスリリースを発表した。

 

ブースター接種なしでも8カ月は抗体が持続

 

それによれば、「ジョンソン&ジョンソン」のコロナワクチンを1回接種してから6カ月後に、ブースター接種を行った場合、患者の抗体反応が9倍に増加したという。

 

同社のワクチンは1回の接種ですむが、以前もワクチン接種した人はブースター接種なしで、少なくとも8カ月間は持続的な免疫反応が得られたと報告している。

 

現在、アメリカでは「ジョンソン&ジョンソン」のワクチンを1400万人が接種しているが、この発表により、政府がこのワクチンのブースター接種を推奨する可能性があるそうだ。

 

3社のワクチンは時間とともに抗体が減少

 

ファイザーやモデルナ、アストラゼネカの新型コロナワクチンは、時間の経過とともに抗体量が減っていく現象が報告されており、この冬に向けて米保健当局も、さらに免疫を強化させるブースター接種の検討を進めてきたという。

 

ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのDan Barouch博士は、ABC Newsの取材に対して、「(ジョンソン&ジョンソンのワクチンの1回目接種から)6カ月後のブースターショット(接種)は安全とみられ、免疫反応を大幅に促進させます」と答えている。

 

またジョンソン&ジョンソン社・ヤンセン研究開発部門のMathai Mammen博士も「(このデータは)ジョンソン&ジョンソンのブースター接種が、1度同社のワクチンを接種した被験者の間で、さらに免疫反応を増加させることを示しています」と述べている。

 

ただし今回の研究は、まだ他の研究者による査読を受けていない。またバイデン政権は25日、ブースター接種の対象が、ファイザー社またはモデルナ社の注射を受けた人のみと発表した。

 

「ジョンソン&ジョンソン」の追加接種についてはまだ議論されていないため、今回のデータは今後、連邦保健当局がブースター接種を推奨する際に検討されることになるという。(了)

 

出典元:ABC News:J&J vaccine booster shot raises antibody levels 9-fold, company says(8/25)

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