NASAの月へのミッションで、オーストラリアが探査ローバーを開発
オーストラリアが、NASAのミッションで使う月面探査ローバーの開発を行うことになった。
セミオートの探査ローバー
オーストラリア政府は先日、月面探査ローバーを開発することでNASAと合意したと発表した。
このローバーはセミオート仕様で、重さが20kg。NASAが2026年に予定している月面探査のミッションに参加することになるという。
この月面探査では、酸素を探すのが目的とされ、それらは最終的に月での人間の生活を維持し、将来の火星探査をサポートするために使用される。
“This is lunar history for Australia!” Check out our @HeadSpaceAu on @TheTodayShow outlining how today’s agreement with @NASA to send an Aussie-made rover to the Moon will work and the opportunities it will create. pic.twitter.com/LIKkUhE4dq
— Australian Space Agency (@AusSpaceAgency) October 13, 2021
月面の土壌を採取する予定
しかし何故、オーストラリアが月面探査ローバーを開発することになったのだろうか?
オーストラリア宇宙庁のAnthony Murfett副長官によれば、国内にある鉱山から鉄鉱石を運ぶのに、1600km離れた場所から巨大なダンプを遠隔で操作しているのだが、その技術にNASAが感銘を受けたからだという。
そして開発される探査ローバーは、実際に月では表面にある酸化物を含んだ土壌を採取する予定で、その後NASAの別の装置により、土壌から酸素を抽出することになるそうだ。
NASAのBill Nelson長官は「今回の合意により、オーストラリアとの50年以上にわたる宇宙開発関連の関係が強化される」と語っている。
ただし今回の合意は、開発中にローバーが様々な条件を満たすことが条件となっているという。(了)
出典元:ABC News:Australia plans lunar rover to help NASA find oxygen on moon(10/13)