便秘で来院した患者、CTを撮るとお尻の中にペットボトルが
来院したイラン人男性の直腸から、長さ約19.3cmのペットボトルを取り出したという特異な事例が、医学専門誌「Clinical Case Reports Journal」に報告され、海外メディアに取り上げられている。
便秘と腹痛で来院した男性
50才になるその男性は、今年の2月、奥さんと一緒に、イランの都市サーリーにある「イマームホメイニー病院」にやって来た。
奥さんの話では、男性(夫)は物を食べなくなり、便秘と腹痛に苦しんでいるとのことだった。奇妙なのは、当の男性が原因について、奥さんにも医師にも一切何も喋らなかったこと。だが、CTスキャンを撮ると理由が分かった。
医学専門誌に掲載されている報告によると、男性は水の入った容量250ccのペットボトルを、自分で直腸に押し込んでいた。それが「恥ずかしい」のと、「妻が怖かった」という2つの理由で、ひたすら黙っていたそうだ。
挿入はボトルの尻(底)の側から行われ、男性は首(キャップ)の部分をつまんだまま引き出すつもりだったらしいが、指が滑って奥に入ってしまったようだ。
男性のCT画像が公開されている。直腸に留まった逆向きのペットボトルの形がはっきり見て取れる。
麻酔で弛緩させて取り出す
担当した医師によれば、このような事例の裏には性的なものが隠れている場合が多いそう。また、精神疾患が原因になっていることもあるという。この男性にはうつ病の病歴があったが、それとの関連は不明だ。
男性はその後手術室に移され、ペットボトルは無事に取り除かれた。外科手術ではなく、麻酔で筋肉を弛緩させて肛門から取り出した。
この件を取り上げた海外メディアによれば、同様の事例報告は世界中から上がっており、直腸から回収された物品には、電球、瓶、こん棒、スプレー缶、調理器具のターキーベイスター(肉汁を肉にかけるためのプラスチック製の大きなスポイト)などがあるとのこと。(了)
出典元:New York Post:I thought my husband was constipated: Actually, he had a water bottle in his butt(7/15)
出典元:Clinical Case Reports:Rectal foreign body in adult male: Unusual case report and literature review(7/14)