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地球に高層ビルほどの小惑星が接近していた!科学者も気づかず

地球に高層ビルほどの小惑星が接近していた!科学者も気づかず
flickr_NASA Goddard Space Flight Center

先々週、地球に大型の小惑星が接近していたが、科学者さえも通過するまで気づかないままだったという。(アイキャッチはイメージ)

 

接近して2日後に小惑星を検知

 

その小惑星の大きさは約60m、20階建てのビルほどもあり、最近地球に接近したものとしては最大級とされている。

 

小惑星は、太陽の方向から地球に向かって接近。7月13日には、地球から6万マイル(約9万6600km)の地点、地球と月の距離(約38万km)のわずか4分の1にまで近づいたという。

 

しかしそれまで誰も気づかず、2日後の7月15日になって初めて、南アフリカの天体望遠鏡がこの小惑星をとらえることに成功したそうだ。

 

危険な小惑星を見逃してしまう可能性

 

南アフリカの天体望遠鏡は、小惑星地球衝突最終警告システム(ATLAS)の一部として、接近の数日前から数週間前に小惑星を発見するように設計されていたという。

 

また国際天文学連合の小惑星センターによれば、十数台の他の望遠鏡も、直後にこの小惑星を発見したそうだ。

 

この小惑星はその後、「2023 NT1」と名付けられたが、地球に衝突した場合、大きな被害をもたらした可能性がある。

 

2013年にロシアに落下した「チェリャビンスク隕石」は、幅がわずか20メートルしかなく、大気圏を突破して地表に落下する際には1500人を負傷させ、多くの建物を損壊させた。

 

結局、「2023 NT1」は地球に被害を及ぼさなかったが、今回の出来事により、地球の天体望遠鏡でも、危険な小惑星を見逃してしまう可能性のあることが示された。

 

欧州宇宙機関は、地球近傍に30~100メートルの小惑星が100万個あると推定しているが、その98.9%はまだ発見されていないという。(了)

 

出典元:METRO:Giant asteroid the size of a skyscraper almost hit Earth – and no one noticed(7/20)

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