Switch news

知っておきたい世界のニュース

イギリスで癌による死者が激減、100万人以上の命が救われる

イギリスで癌による死者が激減、100万人以上の命が救われる
flickr_UC San Diego Jacobs School of Engineering

イギリスで慈善団体による調査が行われ、過去40年間で、数多くの癌患者の命が救われてきたことが明らかにされた。

 

「癌は解決可能な問題」

 

この調査を行ったのは、「Cancer Research UK」だ。彼らの分析によれば、癌の予防、診断、治療の進歩のおかげで、過去40年間で120万人の癌患者の死亡を防ぐことができたという。

 

「Cancer Research UK」の代表であるMichelle Mitchell氏は、次のように述べている。

 

「この(40年)間に100万人以上の命が癌から救われたという事実は、研究の力を反映しています。より効果的で、より優しい治療法の発見、検診プログラムの改善、癌の発見と予防を助ける戦略など、すべてが人々を救うためには不可欠でした。癌は解決可能な問題です。癌研究への継続的な投資、強力な政治的リーダーシップ、そして国民からの継続的な支援があれば、過去40年間の素晴らしい進歩をさらに発展させることができます」

 

1980年代半ばに死亡率が4分の1に

 

実は、イギリスで癌の死亡率が4分の1に減少したのは、1980年代半ばだという。

 

しかし、もし死亡率がそのままであったのなら、この120万人以上の命は癌によって失われていたと考えられている。

 

癌による死者の減少は、癌の予防、診断、治療の進歩によるもので、それらには放射線治療、スクリーニングプログラム、予防政策、薬剤開発、遺伝子の発見などの改善が含まれているそうだ。

 

ケンブリッジ大学のジーン・エイブラハム教授も、次のように述べている。

 

「私の専門分野である個人に合わせた乳癌治療では、10年前なら数カ月かかったゲノム解読が、今では研究室からクリニックまで数日で完了します。しかし、これだけの進歩を遂げたとはいえ、癌についてはまだまだ分からないことがたくさんある。だからこそ、より多くの命を救うために、先駆的な癌研究を続けることが極めて重要なのです」(了)

 

出典元:The Guardian:UK ‘golden era’ of cancer treatment has saved 1 million lives, study shows(9/1)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top