マドリード市内の川にクジラが打ち上げられる?その意外な理由とは
スペインの首都マドリードの川に、巨大生物のようなものが打ち上げられているのが発見され、話題となっている。
川に体長15メートルのクジラ?!
マドリードでクジラのようなものが打ち上げられているのが発見されたのは、今月14日のこと。
場所は、マドリード市内を流れるマンサナーレス川の中ほどだ。
このクジラは体長15メートルほどで、マドリードで最も古い橋の手前に横たわっていたという。
巨大なクジラの正体はレプリカ!
しかしなぜ体長15メートルほどもあるクジラが、川の中ほどに打ち上げられることとなったのか。
これには意外な理由が隠されている。
なんとこのクジラは、本物そっくりに精巧に作られたレプリカのクジラなのだ。
またクジラの周辺では検死を行ったりクジラの皮膚のサンプルを採取する“科学者”らが活動する様子も見られているが、これもパフォーマンスの一環であるとのこと。
クジラは14日に設置され、16日まで展示された後、撤去されたという。
クジラのレプリカが設置された理由とは
マドリード市内に、クジラのレプリカが設置されたのには理由がある。
今回巨大なクジラを設置したのは、ベルギーのアートグループ「Captain Boomer Collective」だ。
同グループは、2013年にロンドンで巨大なクジラのレプリカを設置するという初のパフォーマンスを行って以来、同様の試みを複数回にわたって行っている。
A #whale in Madrid
Performance "Whale" performed by the Belgian collective "Captain Boomer". Photography makes photographers do an activity, and they discover their city
Photo: Paco S/ #NwnPhoto agency photographers with #Disability #intellectualdisabilities #inclusion pic.twitter.com/X7QLsSSGOw— NosWhyNot? (@NosWhyNot) September 17, 2018
Captain Boomer Collectiveがこのようなパフォーマンスを行う理由は、見る人に環境問題に対する関心を高めてもらうためだ。
これについて同グループの創設者であるBert Van Peel氏は、昨年パリで同様のパフォーマンスを行った際に、「これは人々の環境に対する関心を高めてもらうための芸術的な方法です」とコメントしている。
今回の作品についてもCaptain Boomer Collectiveは、“我々の生態系の混乱に対する隠喩”と表現している。
Mistery solved! during the week we have received pictures of a truck carrying a whale in Behobia!
Suddenly the whale appeared in #Madrid!#captainboomercollective #climatechange #performance https://t.co/8oN47lSPMv pic.twitter.com/9sFHy1sP7z— PiE (@pie_upvehu) September 14, 2018
マドリードの川に突如として出現したクジラのレプリカ。環境問題に対する関心を促すためのものといえど、この光景を見た人はさぞかし驚いたに違いない。(了)
出典:The Guardian:‘A riddle from the deep’: hyper-real whale found beached in Madrid (9/14)
出典:The Local Spain:How a sperm whale washed up on the banks of Madrid’s Rio(9/14)
出典:euronews:Life-size art installation of sperm whale spotted in Madrid’s riverbank(9/14)