回転する円が逃げ出そうとする錯視動画、ネットで話題
「いったいどうなっているのだ?」と、多くのネットユーザーが頭をひねっている錯視動画がある。
オリジナルは、じゃがりきんさん(@jagarikin)という人がツイッターに投稿したもの。これが海外の様々なSNSで拡散し、人々の目と脳を刺激した。「我々の現実世界に何が起きたんだ?」、「麻薬でトリップしているみたいだ」という声が上がっている。
同じ場所で移動する不思議
動画に映っているのは、クルクルと回転するドーナツ型の図形。これが、実際は固定された位置にあるのだが、矢印の表示が出ると、それに従って上下左右に移動する(ように見える)のだ。移動だけでなく、ドーナツ型そのものが拡大、縮小したりもする。(実際の大きさは変わっていないにもかかわらず)
何はともあれ見てみよう。下にあるのがツイッターのオリジナルだ。
矢印の方向に動いて見えますね~?
人間の脳は単純なので矢印で惑わされてしまうのでーす pic.twitter.com/lUPySup2du— じゃがりきん (@jagarikin) November 25, 2020
秘密は境界線にあり
実際は動いていないのに、どうして動いて見えるのか?
その理由について、何人かのツイッターユーザーが同様のコメントをしている。例えば「大きな円の内側と外側の縁にある細い円のせいだ」と言うJakeさんは、その「細い円」を取り去ったドーナツ型を自作し、オリジナルと比較している。投稿された動画を見ると、確かにそちら(左側)は動いて見えない。
It's just the circles inside and outside the big circle. The left one is covered with the same grey as the bg, the right one is the original. U see now? pic.twitter.com/ntf6HdZMul
— Jake (@Jakesaurius) November 25, 2020
彼が言う「細い円」とは、動画を一時停止してじっくり見ないと分からないほど細いもの。ドーナツ型の縁の、青色部分には黄色の、黄色部分には青色の、ごく細い線が入っている。おそらくこれが目に残像を残し(あるいは残像を残したのと同じ効果を及ぼし)、ドーナツ型そのものが移動しているように錯覚するのだろう。
また、この細い線の入れ方によって、上下左右、拡大・縮小といった動きの方向を変えられるようだ。
ある人は、激しく瞬きしながら見るとドーナツ型は同じ場所に止まっている、とコメントしていたが、確かにその通り。理由はよく分からない。(了)
出典元:boredpanda:An Optical Illusion Where Circles Seemingly Move Out Of Place Has Become An Internet Sensation(12/10)