太陽の映像に現れた黒い立方体をNASAが隠蔽か?
宇宙人の存在を、NASAが隠蔽しようとしている——こんな批判の声がまた上がっている。太陽の表面から突如として現れた謎の立方体。一度は公開された映像が、2度と見られなくなっているというのだ。
「エイリアン専門家」の主張
NASAが隠蔽したと主張しているのは、「エイリアン専門家」を自称するScott C Waringさん。彼は、海外メディアに陰謀論者のレッテルを貼られている人物なので注意が必要だが、まずはその言い分を紹介しよう。
NASAは太陽の近くに観測機「SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)」を飛ばし、そこからの太陽のライブ映像をHelioviewer.orgというサイトで公開している。Waringさんは5月2日にそれを見ていた。
すると、太陽の表面から、黒い立方体のように見えるものが現れたという。ところが、それからしばらくすると、立方体の部分を含めた画面の広範囲(右4分の1程度)が真っ暗になり、さらに突如臨時メンテナンスが開始され、画面が見れなくなってしまったとのことだ。
黒い立方体はエイリアンが建造した巨大な宇宙船のようなものではないか、とWaringさんは疑った。そして、映像を再度見るためにHelioviewer.orgで過去映像を検索したが、該当する時刻の映像だけが「エラー」で見れなくなっていた。また、NASAが運営する「SOHO」の公式サイトでも、それまで掲載されていた立方体の写った写真が、削除されていたらしい。
Waringさんは、問題の映像のスクリーンショット(下の写真)を、自身のブログに掲載し、臨時メンテナンスや画像のエラーはNASAの隠蔽工作だと主張している。また、詳しい経緯を説明したYouTube動画(英語)も投稿している。
立方体はデータの欠損部分と説明
NASAの太陽映像に黒い立方体が映ったのは、初めてではない。2年前にもイギリスのタブロイド紙が報じている。
#UFO sighting: 'Alien cube ship' TEN TIMES bigger than Earth captured by NASA's #SOHO https://t.co/KK7YC6Biee pic.twitter.com/732pJAQ6eD
— Daily Express (@Daily_Express) July 24, 2020
当時、メディアの取材を受けたSOHOプロジェクトのミッションマネージャー・Bernhard Fleck氏は、「映っている黒い正方形は、テレメトリー(遠隔測定)のブロックが壊れて消失したことが原因」と言っている。
つまり、観測機から送られるデーターの一部が破損して黒い部分ができた、ということなのだが……。(了)
出典元:The Sun:BLACK OUT Mysterious black cube emerged from the Sun on Nasa cam before site shuts down(5/4)
出典元:Metro:Conspiracy theory claims Nasa killed video feed of mysterious black cube emerging from the sun(5/5)