イギリスのテーマパークでショベルカーの綱渡り
テーマパークの社長が、宙に張った2本のロープの上を、ショベルカーで渡るという曲芸をやってのけた。
ショベルカーを使ったのには理由がある。そのテーマパークは、土木工事用ショベルカーがテーマになっているからだ。
2トンのショベルカーが30mの綱渡り
イギリス・ケント州にある「Diggerland(ディガーランド)」は、工事現場で使われる大小のショベルカーや工事車両に乗って遊べるという、珍しいテーマパーク。
ショベルカーの綱渡りに挑戦したのは、そこの社長であるHugh Edeleanu氏だ。小松製作所の「コマツPC14」を運転し、約13フィート(約4メートル)の高さに張った2本のロープの上を走った。「小松PC14」はミニタイプのショベルカーだが、重さは2トン以上ある。
「ディガーランド」のYouTubeチャンネルに、その時のビデオのダイジェスト投稿されている。(冒頭から2:12あたりまで。それ以降は社長や観客へのインタビュー)
きちんと技術的な計算をしたうえで
Edeleanu氏は最初、宙に渡した金属棒の上を走る練習をしたそうだ。だが、実際に走るのは、ゆらゆらするロープの上。固定された金属棒とは違う。
「吊るしたハンモックに登ろうとして失敗することがありますよね。体が半分くらい乗ったところで、ぐるりと裏返しになって落ちてしまう。それと同じ事が起こるのではないかと、ちょっと心配でした。そうなったら大変ですから。しかし、事前に技術的な計算をきちんとしたおかげで、無事に成功することができました」とEdeleanu氏は話す。
ただ、本番では非常に神経をすり減らしたそうだ。計算上は安全に渡れると分かっていたが、「どのくらい時間がかかるかは全くわかりませんでした。感覚的には1時間くらいかかった気がしていますが、おそらく4~5分のことだったと思います」と言う。
彼は、ショベルカーで人を驚かせるのが趣味らしい。1997年には長距離を疾走してギネス記録を打ち立て、2012年には水中でショベルカーを操縦してみせている。(了)
出典元:UPI:Man drives digger across tightropes at British theme park(6/29)
出典元:KentOnline:Boss completes height stunt at Diggerland in Strood(6/28)