Switch news

知っておきたい世界のニュース

エベレストの山頂で、めったに見れない「雲なだれ」が撮影される

エベレストの山頂で、めったに見れない「雲なだれ」が撮影される
Twitter/Harinder S Sikka @sikka_harinder

ネパールのエベレストで撮影された「雲なだれ(Cloud Avalanche)」と呼ばれる珍しい現象が、ネットユーザーを驚嘆させている。

 

雪崩のように流れ落ちる雲

 

その動画は、最近エベレスト東壁の頂上で発生した「雲なだれ」を撮影したものと報じられている。

 

映っているのは、山頂から谷間を埋め尽くして流れ落ちる雲だ。本物の雪崩ではないのだが、まるで大規模な雪崩を見ているよう。雲は、登山者たちがいる川辺まで流れ落ち、その後に美しい虹がかかる。この素晴らしい光景に感動した登山者たちが、歓声を上げているのが聞こえる。

 

海外メディアによると、この「雲なだれ」は非常に珍しい現象で、見れるチャンスは滅多にないのだそう。動画を投稿した建築家のSubramanian Narayananさんは、「見られたことのない現象(雲なだれ)が、ネパール·エベレストの連峰の東壁で起こり、全くの偶然で居合わせた登山者グループが撮影した。川にかかる虹が、美しさと驚異を倍増させている」と書く。

 

動画のオリジナルはLinkedInに投稿され、会員でないと見れないが、コピーがツイッターにも拡散されている。

 

滑降風が雲を押し流す

 

このような現象が起こる理由について、海外メディアは、ネットユーザーのこんなコメントを紹介している。

 

地表面の急激な温度変化は滑昇風や滑降風を生むが、エベレストほどの高地では稀なことだ。素晴らしい光景だったろう。私も(インドの)ヒマーチャル·プラデーシュ州で1万3000フィートの高地をトレッキングした時に、小さな雲なだれに遭遇したことがある。雲にすっかりのみ込まれた経験は忘れることができない。

 

Wikipediaには、滑降風についてのこんな説明がある。「山や丘の頂上、高原などでは、そこを通り抜ける水平な風が弱いとき、空気は滞留して、放射冷却によって次第に冷やされて密度が高くなってくる。すると重力によって、密度の高い冷たい空気は高度の低いところへ滑降し始める」。この風によって雲が押し流されると「雲なだれ」になるようだ。(了)

 

出典元:NDTV:Video Shows ‘Unseen’ Phenomenon Of ‘Cloud Avalanche’ On Mount Everest In Nepal(2/28)
出典元:NEWS 18:This Cloud Avalanche On Mount Everest Is Breathtaking(3/1)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top