YouTube/Lombok-Japan Family

YouTubeに投稿された日本での運動会の映像が、インドネシアの人々の関心を呼んでいる。

運動会中に倒れたムスリムの女生徒

今年は日本でも早くから暑い日が始まり、テレビでも学生が熱中症になったニュースが取り上げられた。インドネシアと日本のルーツを持つリアさんも、晴天の中で開催された運動会中に倒れてしまった学生の1人だ。

その時の映像を見てみよう。

長縄跳びの真ん中で、ヒジャブをかぶっているのがリアさんだ。途中で長縄跳びの列から外れてしまった。この時、人の影になってしまっているが、暑さで具合が悪くなったリアさんは、膝をついて倒れこんでしまっている。先生はこの緊急事態に、彼女の肌を覆っている衣類の一部を外す必要があった。

それに気づいた日本人の同級生たちは、リアさんの周りを取り囲み、彼女の肌が周りから見えないように人の壁を作ったのだ。やがて他のチームの生徒も、目隠しに協力し始めた。

写真を撮るために近づいてきたカメラマンを、先生が遠ざける場面もあった。

動画では、先生たちの肩を借りてリアさんが退場するまでの様子が収められている。

称賛の声が寄せられる

この動画は6月15日に再生されると、3日間で13万回、2週間で35万回以上再生されている。

リアさんは日本で暮らすLombok家の長女。現在は中学生だという。6月24日に投稿されている動画では、お母さんと妹さんと共に元気な姿を見せてくれている。

この動画のコメント欄には、「かつては反日だった父も、この動画を見て敬意を払っていたよ。泣いてすらいたね」「日本人の子供たちは、相手や宗教について寛大さの意味を知っているみたいだね」「こんな共感や寛大さを持ち続けて欲しいと思う。そうすれば誰がどこにいても、安全さと快適さを感じられるのだから」など、生徒や先生たちへの称賛の声が寄せられている。（了）

参考：Milik Indonesia「Aksi Toleransi Beragama Pelajar dan Guru di Jepang yang Mengharukan」（6/18）