世界遺産登録のために奄美や沖縄の猫が大量殺処分へ…国の科学的根拠が乏しいと4万人が抗議

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奄美大島や沖縄に生息する希少種を捕食するとして、島に住む猫の大量殺処分の計画が持ち上がる中、NPO団体などが抗議の声を上げ、注目されている。

 

希少種を捕食するという理由で殺処分を検討

 

この抗議を行っているのは、「NPO法人ゴールゼロ」や「Hope to LifeチームZERO」、「琉球わんにゃんゆいまーる」などの団体や獣医たち。

 

そもそも鹿児島県の奄美大島や周辺の島には、アマミノクロウサギやヤンバルクイナといった希少種が生息しているため、現在世界自然遺産の候補地になっているという。

 

しかし環境省は、人間に捨てられ野生化した「ノネコ」によって希少種が捕食され、このままでは奄美大島が世界自然遺産になれない、との理由で猫の大量殺処分の計画作成に入ったそうだ。

 

これに対し「NPO法人ゴールゼロ」などは、「ノネコ」などが希少種を捕食しているという環境省の主張は科学的根拠に乏しいと反論。猫を大量に殺さないよう訴えている。

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クロウサギの死亡原因はほとんどが交通事故

 

同団体らの主張によれば、環境省の調査では2016年に断定できたアマミノクロウサギの死因は100%交通事故で、同省が発表した2000年~2013年の死因調査を見ても、クロウサギの死因のうち、犬や猫による捕食と断定された割合は数%に過ぎないという。

 

奄美新聞も、すでに今年の9月の時点で昨年と同じ数のアマミノクロウサギが交通事故のロードキル(輪禍被害)によって死亡したと伝えている。

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猫を殺さずに希少種が増えている島も

 

またNPO団体らは、「ノネコ」を大量に殺処分しなくても、希少種の数が増えている事例もあると主張。

 

実際に奄美大島に近い徳之島では、「何千匹も殺処分すれば、世界遺産の価値もなくなる」という考えから、島の猫3000匹全てを不妊去勢するプロジェクトを実施したそうだ。

 

これは殺さずに不妊手術をして元の場所に戻す「TNR」という取り組みで、約1年間実施した結果、島の猫の70%が不妊手術済みの「さくらねこ」となり、一方アマミノクロウサギの生息数は増加し、生息域は東京ドーム210個分にも広がったという。

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殺処分はユネスコの理念にも反する

 

NPO団体らは「Change.Org」において、そもそも希少種が絶滅の危機に瀕している原因は、土地・道路開発や交通事故、あるいは奄美大島のハブ対策として放ったマングースによる人災だと主張。

 

世界自然遺産の登録を行うユネスコの理念は「多様性の尊重」「非排他性」「人の心の中に平和の砦を築く」ことだとし、「世界遺産登録のために猫を大量に殺処分する」のは無意味なだけでなく、ユネスコの理念とも完全に逆行すると述べている。

 

さらに徳之島で行われてきたTNR活動は、ユネスコの理念に沿ったもので世界遺産登録を後押ししたと確信しており、奄美大島で猫の拙速な大量殺処分が行われれば国際社会の反発を招き、登録申請が却下されかねないという。

 

そうなれば地元自治体やどうぶつ基金などが進めてきた過去の努力が、完全に台無しになると語っている。

 

現在、NPO団体らは「Change.Org」において、猫を殺さずに希少種を守り、世界自然遺産登録を成功させるよう求めて署名活動を実施。すでに4万人の署名が集まったという。

 

また同団体らは10月31日(火)の13時に沖縄県知事と環境省那覇自然環境事務所へ署名を持参し、14時より記者クラブで記者会見を行う予定とされている。(了)

 

署名を希望の方はhttps://goo.gl/zfDwXzへ。

 

 

出典元:Change.Org:世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!

 

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