カメラを取り付けた風船が高度1万メートルで旅客機と接近、その様子が大迫力
気象観測用の風船に装着されたカメラが、偶然ジェット機と接近する様子を捉えた。
●ジェット機が轟音を立て高速で過ぎる
その風船を飛ばしたのはTory Carissimoさん。彼はニューヨーク州のHoneoyeという街から、3月26日に気象観測のため風船にGoProを装着して空へ放ったという。
すると高度1万1280m上空でデルタ航空のエアバスA319に接近。ジェットの爆音を立てて、ものすごい速さで飛行していく様子をカメラで捉えた。
映像には青く澄み切った空と白く輝く雲が写っており、やがて遠くにボストンからデトロイトへ向かうデルタ航空159便の姿が見えてくる。
やがて旅客機は風船よりも約150m上空を高速で通過。その際、青い空に白い飛行機雲を描きながら過ぎていった。
風船は風の影響で回転していたため、カメラは固定されず回り続けていたが、ジェット機の迫力のある爆音とともに長く伸びていく航跡を捉えている。
●上空40kmまで到達する気象バルーンも
この動画の製作者によれば、気象バルーンは主に気圧や気温、湿度、風速などを計測するために飛ばされ、地元の空港などがこれらの情報を利用しているという。
たいてい風船は水素やヘリウムガスなどで満たされ、取り付けられた装置にはレーダーを反射する素材が使われており、上空に浮遊する灰などを集めるための小型の箱を装備したものもあるそうだ
バルーンは約31kmの高度まで達するが、中には約40km近くまで上昇するものもあるとされている。(了)
出展元:MailOnline:Now THAT’S a close encounter: Camera on weather balloon captures the dramatic moment a Delta Air Lines jet soars past just 500 feet above(6/13)