スポーツ大会でインドネシアの国旗が逆さまに印刷され、マレーシアに非難殺到
スポーツ大会で配られたガイドブックにおいて、インドネシアの国旗が逆さまに描かれたとしてマレーシアに非難の声が寄せられている。
逆さまに印刷されポーランドの国旗に
そのスポーツ大会とはマレーシアの首都、クアラルンプールで19日に開催された「第29回Southeast Asian Games(東南アジア競技大会)」。
その大会のオープニングでVIPに配られたガイドブックにおいて、インドネシアの国旗がミスプリントによって逆さまに描かれていたという。
下がインドネシアの国旗。
そもそもインドネシアの国旗は赤と白が上下に並んだものだったが、逆さまになることでポーランドの国旗とそっくりになってしまったそうだ。
下がポーランドの国旗。
このミスに対しインドネシア政府はマレーシアを非難。さらにツイッターにおいても「#shameonyoumalaysia(恥を知れ、マレーシア)」というハッシュタグの下で、多くのインドネシアの人々が非難のコメントを寄せているとか。
国旗は犠牲になった独立の英雄を表す
インドネシアのJoko Widodo大統領は「私たちはマレーシア政府からの謝罪を待ち続けています。これは国家のプライドに関わることだからです」とコメント。
さらにインドネシアのオリンピック委員会のErick Thohir議長も「このミスは怠慢の表れです。私たちはガイドブックの回収と、新たなバージョンが印刷されるよう要求しています」と述べたという。
さらにツイッターでも、この国旗は犠牲となった独立の英雄を表しているとし、「マレーシアが犯したミスは馬鹿げている」「故意に間違ったのではないか」などと非難する声も上がっているそうだ。
マレーシアの大臣が正式に謝罪
これを受け8月20日、マレーシアの青少年スポーツ大臣のKhairy Jamaluddin氏はインドネシアのImam Nahrawi大臣と会い、正式に謝罪。
さらにマレーシアの大会組織委員会も「私たちはこのミスを大変後悔しています」という声明を発表したそうだ。
マレーシアとインドネシアはともにイスラム教徒が多数を占める隣国で、言葉も似ているが、相手の国が自国の文化を盗んだなどと非難しあうこともあったという。
そして今回、現在も残るこうした微妙な感情の対立が、インドネシアで吹き出したと見られている。(了)
出典元:ABC News:Indonesia angered after Malaysia shows its flag as Poland’s(8/20)