古代の超大陸「パンゲア」に現在の国を当てはめた地図がユニーク
今から約3億年前に存在していたと仮説が立てられている巨大な大陸「パンゲア」。
これに現在の国々の場所を当てはめたユニークな地図が4年前に描かれ、公開されているのをご存じだろうか。
●5つの大陸が1つに組み合わさった地図
この地図を書いたのはアーティストのMassimo Pietrobonさん。彼は「パンゲア」に国境線を引き、現代の国々がどの位置にあるのかを示した。
その絵をみると現在の5大陸が1つに組み合わさっており、それぞれの国名が書かれている。
当時、イギリスは島ではなくフランスと接し、カナダもデンマークなどと隣接。さらにアメリカも現在のアフリカにあるモロッコなどと国境を接している。
地図の上の方はユーラシア大陸となり、ロシアや中国が描かれており、日本はさらに上の位置にある。
●約2億年前に南北に分割する
そもそも「パンゲア」は、1912年にアルフレート・ヴェーゲナー氏により考えられた仮説の大陸とされている。
彼は自身の提唱する大陸移動説において、現在の諸大陸は分裂する前に1つであったと主張し、ギリシャ語で「すべての陸地」を意味する「パンゲア大陸」と命名した。
今から3億3500万年前に1つの巨大な大陸として形作られたとみられ、その後1億7500万年前に南北に分割を始めたという。
そして北には「ローラシア大陸」、南には「ゴンドワナ大陸」が登場。さらに時とともに分割が進み、現在のような地形になったと考えられるそうだ。
この仮説は当初懐疑的な見方が多かったようだが、大陸移動に関する新事実も増え、次第に再評価されるようになったとされている。(了)
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出展元:INDEPENDENT:This is what the world looked like 300 million years ago(6/29)