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国外追放されそうな難民の少女のため、誕生パーティーに多くの人が集まり支援を表明

国外追放されそうな難民の少女のため、誕生パーティーに多くの人が集まり支援を表明
Facebook/Guðmundur Karl Karlsson

アイスランドで暮らす難民の少女を助けようと、誕生日パーティが開かれ地元の多くの人々が参加した。

 

政府は規約を利用し国外追放を計画

 

その少女とは12歳になるHanyie Malekiさん。彼女と父親のAbrahimさんはアフガニスタンから逃れてきた難民だったが、アイスランド政府は国外退去させることを計画してきたという。

 

実際、政府は亡命希望者を出発地点へ戻すことができる、ダブリン規約というEU加盟国間での取り決めを利用しようと検討しているそうだ。

 

そんな政府の行動に挑むかのように、Hanyieさんの支援者たちは彼女の誕生日パーティーを企画。するとこれまで彼女に会ったこともない人も含め、300人もの参加者が集まったとか。

Facebook/Guðmundur Karl Karlsson

イランからトルコ、ギリシャ、ドイツへ

 

実は父親のAbrahimさんは身体が不自由で、Hanyieさんもイランの難民キャンプで誕生。その後、2人はイランからトルコ、ギリシャ、ドイツへと渡り、最終的にアイスランドへたどり着いたという。

 

そのためHanyieさんにはパスポートもなく市民権もない。そこでアイスランド政府は、ダブリン規約を利用し、親子を出発地のドイツへ送り返そうと計画してきたそうだ。

Facebook/Ragnheiður Freyja

しかし彼女を支援する人々は、Hanyieさんの実際の誕生日が10月にもかかわらず、政府の動きを牽制するため、または彼女に今まででもっとも盛大な誕生日を過ごしてもらいたいという願いから、パーティーを企画することに。

 

その結果、想像を超えるほどの盛り上がりを見せ、Hanyieさんには励ましのプレゼントともに、彼女の名義の銀行口座まで贈られたという。

 

しかも彼女が新たなスタートを切れるよう、有志の人々によって日本円で約63万円の寄付が集まったそうだ。

Facebook/Kristín Ólafsdóttir‎

支援団体も8万5000人分の署名を集める

 

また難民を救う団体の「Solaris」も以前から、アイスランドの難民理事会に対し、このケースを考え直すようプレッシャーをかけてきたとされている。

 

実際に「Solaris」は彼女ら親子をアイスランドにとどめておくよう、8万5000人分の嘆願署名を集め、提出したという。

 

しかしHanyieさんが今後どうなるか分からず、国外退去の日もまだ正式には決まっていない。そのため彼女の友人らが作るサークルは、いつ情報が届けられるかわからないまま、不安定な状態に置かれているそうだ。(了)

 

出典元:METRO:Hundreds throw ‘birthday party’ for child refugee at risk of deportation(8/6)

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