米空軍、「オスプレイ」全機の運用を停止、日本での墜落事故を受け
日本で「オスプレイ」が墜落したことを受け、アメリカ空軍は全機の運用を停止すると発表した。
機体の素材に問題か?
アメリカ空軍の特殊作戦軍司令官であるトニー・バウアーンファイント中将は12月6日、世界にあるすべての「オスプレイ(CV-22)」の運用停止を命じたと明らかにした。
その理由について、日本で墜落した事故の予備調査で、機体の素材に問題があった可能性が判明したからだ、と説明している。
ただし不具合の正確な原因はまだ不明であり、今回の運用停止により、因果関係を特定する徹底的な調査を行う予定だという。
墜落時、機体が横転して炎上
東京の横田基地に所属する「オスプレイ」は、11月29日に屋久島沖で墜落したが、目撃者らによれば、機体は横転して炎上し、海に突っ込んだという。
これまでに乗組員8人のうち3人の遺体が回収されており、捜索の結果、水没した機体の胴体の大部分を発見し、その中には残りの乗組員5人の遺体が残っていたそうだ。
また、すでに6人の遺体が収容され、残り2人の捜索が続けられているとも報じられている。
昨年6月、今年8月にも事故
「オスプレイ」による事故は以前から発生しており、今年8月にもオーストラリアの島で多国籍軍による訓練中に墜落し、アメリカ軍の海兵隊員3名が死亡、8名が入院したという。
また2022年6月にも、「オスプレイ」がカリフォルニア州の砂漠に墜落し、乗っていた海兵隊員5人全員が死亡したそうだ。(了)
出典元:CBS:Air Force grounds entire Osprey fleet after deadly crash in Japan(12/6)