イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で、1日に180人近くが死亡
イスラエル軍が週末にかけて、ガザ地区の中部や南部に激しい攻撃を仕掛け、数多くのパレスチナ人が殺害された。
南部では戦車による砲撃や空爆
まず12月29日の夜、ガザ地区南部の町、ハンユニスでは、イスラエル軍の戦車による砲撃や空爆が行われ、多くのパレスチナ人が死亡したという。
またイスラエル軍はガザ地区南部のラファにも砲撃を加え、中部にあるヌセイラト難民キャンプにも空爆を行い、そこに避難していたパレスチナ人が犠牲になったそうだ。
ガザ地区の保健当局は29日、24時間以内にパレスチナ人187人の死亡が確認され、死者数は合計2万1507人に達したと発表した。
またイスラエル軍は30日にも激しい攻撃を続け、ガザ地区の保健当局は同日、過去24時間で165人のパレスチナ人が死亡し、10月7日以来、死者数の合計が2万1672人、負傷者が5万6165人に上ったと明らかにした。
This Morning: Khan-Younis wakes up to ongoing bombardment by the Israeli occupation. pic.twitter.com/0zPHIBII09
— TIMES OF GAZA (@Timesofgaza) December 30, 2023
Search and rescue efforts underway after an Israeli airstrike on Nuseirat refugee camp pic.twitter.com/XWodHWgMYE
— TIMES OF GAZA (@Timesofgaza) December 30, 2023
「異なるカウントダウンが始まっている」
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は12月30日、ガザ地区で暮らすパレスチナ人の40%が飢餓の危険に晒されていると発表した。
UNRWAは報告の中で、「毎日が食料と水を見つけて生き残るための闘いだ」と述べ、定期的に物資を運び入れることや安全、持続可能な人道的アクセスが必要だと訴えた。
People are hungry and just desperate for food @UNRWA convoy in #Gaza City this week.
40% of the population at risk of famine.
More regular supplies needed – require safe and sustainable #humanitarain access everywhere including to the North of Gaza pic.twitter.com/ylZ3ors6RN— Thomas White (@TomWhiteGaza) December 30, 2023
また国連世界食糧計画(WFP)も、イスラエル軍の攻撃の結果、ガザ地区全域で飢餓が差し迫っているとし、「新年を前に、ガザ地区では、これまでとは異なる種類のカウントダウンが始まっている」と警告、次のような動画をSNSに投稿した。
As we count down to a new year, there is a different kind of countdown in #Gaza.
We are racing against time to avert a complete collapse of even the most basic services and starvation for millions.
Only a long-term ceasefire and unhindered humanitarian access can end this. pic.twitter.com/AU7EPHTAyn
— World Food Programme (@WFP) December 30, 2023
投稿においてWFPは「最も基本的なサービスさえも完全に崩壊し、何百万人もの人々が飢餓に陥ることを避けるために、私たちは時間と戦っている。長期の停戦と、妨げられない人道的アクセスのみが、この状況を終わらせることができる」と述べている。
国連は12月30日、ガザ地区へ支援物資を運ぶトラックの一団に対し、イスラエル軍が発砲したとして、強く非難した。(了)
出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: Israeli forces bombard Khan Younis as Gaza officials say nearly 200 killed in 24 hours(12/30)