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イスラエル軍がパレスチナ人の墓を荒らす、ガザ地区にある大学も爆破

イスラエル軍がパレスチナ人の墓を荒らす、ガザ地区にある大学も爆破
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イスラエル軍はガザ地区南部に砲撃や空爆を加え、またパレスチナ人の墓を荒らしていることが明らかになった。

 

南部では1時間にもわたり空爆

 

パレスチナの通信社「Wafa」によれば、イスラエル軍は1月18日にもガザ地区の各地で攻撃を行い、多数の犠牲者が出ているという。

 

ガザ市西部では、住宅の建物に対するイスラエル軍の砲撃で少なくとも2人のパレスチナ人が死亡。また多くの避難民が身を寄せているガザ市、Tal al-Hawa地区にある学校も、イスラエル軍によって包囲されたそうだ。

 

南部のハンユニスでは、イスラエルによる攻撃の後、4人のパレスチナ人の遺体が「ヨーロッパ病院」に運ばれた。

 

アルジャジーラの特派員によれば、イスラエル軍は南部の都市、ラファに対しても1時間にわたり空爆を行い、多数の住宅が被害を受けたという。

 

ハンユニスでも絶え間なく空爆が続けられ、ラファでのイスラエル軍の襲撃や攻撃も、着実に増加しているそうだ。

 

そんな中、ガザ地区では全面的に通信が停止状態になっており、すでに7日目に入ったとされている。

 

墓を荒らし、大学を爆破、所蔵品を盗む

 

以前、SNSで公開された映像には、イスラエル軍がガザ地区南部のハンユニスで、パレスチナ人の墓を荒らした後の様子が映っていた。

 

 

イスラエル軍はブルドーザーを使って墓を掘り起こし、その後複数の遺体が行方不明になったという。

 

この件について問われたイスラエル軍は声明を出し、墓地での活動を認めた。ただしその目的については「人質の遺体捜索のために行われた」と釈明している。

 

またイスラエル軍は、ガザ地区にある「Israa大学」の建物まで破壊しており、ヨルダン川西岸地区にある最高学府の1つである「Birzeit大学」が非難した。破壊される様子は、SNSにも投稿されている。

 

 

「Birzeit大学」によれば、イスラエル軍は「Israa大学」にある国立博物館から、3000点以上の貴重な所蔵品も盗んだという。

 

過去24時間に172人が死亡

 

イスラエルのネタニヤフ首相は1月18日、ガザ地区での戦闘終了後には、パレスチナの国家樹立を認めないと、あらためて発言した。

 

これを受け、アメリカのジョン・カービー安全保障担当補佐官は、紛争後にイスラエル軍によるガザ地区の再占領はなく、アメリカ政府は引き続き、二国家解決に取り組むと述べた。

 

またカービー補佐官は、「ガザ地区では、あまりにも多くの民間人の死傷者が出ている」とも述べたそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は1月18日、イスラエルの攻撃で死亡したパレスチナ人の数は少なくとも2万4620人に達し、6万1830人が負傷したと発表した。

 

またイスラエル軍が過去24時間に15件の虐殺を行い、172人が死亡、326人が負傷したと明らかにした。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Netanyahu reiterates Palestinian state rejection(1/18)

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