女子バスケのアイルランド代表が、試合前、イスラエルの選手と握手せず
先日、女子バスケットボールのアイルランド代表チームと、イスラエルの代表チームが試合を行ったのだが、その際、アイルランド選手が握手を拒否したという。
コートの中央に並ばす、握手もせず
ラトビアの首都、リガで2月8日、女子バスケットボールのアイルランド代表と、イスラエル代表が試合を行った。
しかし試合前、アイルランド代表の選手らは、コートの中央に並ばす、ベンチの前に整列して国家斉唱を行い、またイスラエルの選手とも握手をしなかったという。
結局、試合は87対57でイスラエルが勝利。しかし選手同士が「握手をしなかった」事は、さまざまなメディアで取り上げられた。
🇮🇱 🇮🇪 Ireland’s women’s basketball team refused to shake hands with the Israel team at their EuroBasket qualifier in Riga, Latvia, after being accused of antisemitism. pic.twitter.com/7nXK0WH9TG
— DW Sports (@dw_sports) February 9, 2024
試合をボイコットしようと計画
実は、ガザ地区でイスラエル軍が攻撃をし続けていることを受け、当初アイルランド代表チームは、この試合をボイコットしようと考えていたという。
そして試合の前日、イスラエルのドル・サール選手は「アイルランド代表が、かなり反ユダヤ主義的だ」と批判。イスラエルのシャロン・ドラッカー監督も、試合が象徴するものを「尊重していない」とし、アイルランド代表を批判した。
また先週初めには、アイルランド・バスケットボール協会のジョン・フィーハン会長が、もし試合をボイコットすれば、高額の罰金と大会からの追放に直面する可能性があると指摘。さらに「今後10年間、我が国の女子国際試合を破壊することになる」と警告したという。
その結果、試合は行われたが、試合前にアイルランド・バスケットボール協会は、次のような声明を発表し、宣言した。
「アイルランド・バスケットボール協会は昨日(2月7日)、イスラエルの選手やコーチによる最近のコメント、反ユダヤ主義に対する、私たちへの扇動的で完全に不正確な非難を含むコメントの結果として、私たちの選手が今後の対戦相手との、伝統的な試合前の取り決めに参加しないことを、FIBAヨーロッパに通知しました。これには、試合前後の贈り物の交換や、正式な握手が含まれ、アイルランドの国歌斉唱のために、選手たちはセンターコートではなくベンチに整列することになります。アイルランド・バスケットボール協会は選手たちの決断を全面的にサポートします」(了)
出典元:BBC:Ireland women’s basketball team refuse to shake hands with Israel(2/8)
出典元:CNN:Irish women’s basketball team refuses to shake hands with Israeli team after accusations of antisemitism(2/9)