第2次大戦中のインドネシアで、オランダ人の女性が日本兵の子供らを出産、遺族が情報を求める
第二次世界大戦中の強制収容所で、オランダ人のジェーン・アルデルヴェイレルトさんは、日本人兵士との間で男の子と女の子を授かった。しかし、強制収容所が閉鎖されると、日本人兵士は子どもたちを連れて日本に戻り、離れ離れになってしまったのだ。
家族がその存在を知ったのは亡くなる9年前
この事実について、ジェーンさんは話をすることはなかったという。帰国したオランダで、家族をつくり、子どもたちにも恵まれた。彼女が日本に行きたいと言い出したのは、彼女が亡くなる9年前のことだった。「子どもたちに会いたい」と、彼女はそう告げたのだ。
オランダで生まれたジェーンの子どもたちは、自分たちにとって異母兄弟となるふたりを探すため、オランダの人気番組「Spoorloos」に依頼をした。
探している2人の情報
探しているのは、インドネシアの強制収容所で生まれ、オランダ人の母親を持つ男性と女性だ。現在は80代前半だと思われる。
ジェーンさんが子どもを産んだのは、12歳から14歳のこと。こちらが当時の写真だ。
ジェーンさんの娘たちは、日本人兵士との関係について「敵と恋愛関係を持った」と説明している。日本人兵士についての情報は、出身地や当時の年齢なども含めて明らかになっていない。また、子どもたちの名前も不明だ。
有力な情報はまだないか
Spoorloosは、4月18日にYouTubeやFacebookにて動画を公開し、情報提供を呼び掛けている。
YouTubeは4月23日現在で3000回、Facebookは1万9000回以上再生されているが、コメント欄などを見る限りは、悲しみの声はあるが、有力な情報は見当たらない状況だ。
Spoorloosでは、彼らについての情報提供を呼び掛けている。
情報提供先:spoorloos@kro-ncrv.nl
参考: KRO-NCRV「Oproep Spoorloos: kinderen van Nederlandse Jane Aldewereld en een Japanse soldaat」