中国の母、息子に理想の嫁を与えるため、11才女児を誘拐
11才の女児を誘拐した中国の女が、先日、懲役刑の判決を受けた。彼女には23才の息子がいて、誘拐した女児をその息子の理想の嫁に育て上げようとしていたそうだ。
息子と共謀して誘拐
海外メディアが伝えたところによると、Yangという名のその女は、2023年2月13日、貴州省六盤水市を訪れた際にターゲットとなる女児を見つけた。
女児はまだ11才だったが、将来、息子の理想の嫁になる素質があると見込んだYang被告は、最初、女児の両親と交渉し、雲南省曲靖市にある自宅に連れて帰ろうとしたそうだ。
ところが、女児の父親に断られてしまったため、27才の息子と相談して誘拐を実行。同年2月14日、交渉失敗の翌日に、女児が家で一人でいるところを狙って連れ去った。
ネット上には「刑が軽すぎる」という意見
それから6日後、警察は、車に女児を乗せて雲南省の自宅へ帰る途中のYang被告を逮捕した。車に同乗していなかった息子は、その4日後に自首した。
同年12月には裁判で判決が下され、Yang被告には2年の懲役、息子には6ヶ月の懲役がそれぞれ言い渡された。2人はこの判決を不服とし、控訴したが、先月下された2審の判決でも刑は変わらなかったとのこと。
この事件は中国のSNSで話題になっており、刑罰が軽すぎるという怒りの声が湧いているそうだ。海外メディアにはこんなコメントが紹介されている。
子供の誘拐や人身売買に対する刑罰が、依然としてこれほど甘い理由が全く理解できない。これでは誘拐による利益が、刑罰というコストを上回ってしまう。
7ヶ月だって? 信じられない。子供の人身取引はこれほど軽いものになってしまったのか?これでは犯罪を助長しているのと同じだ。
夫になるはずだった息子と、誘拐された女児との年齢差も話題になっている。海外メディアは年齢差についてこう補足している。
中国には古くから、小さな子供を嫁に迎えるという風習があった。9才~12才ほどの女児をまず養子として家に入れ、息子の将来の嫁として育てるということが伝統的に行われていた。これは1950年に禁止されたが、田舎では今でも続いていると言われている。
(了)
出典元:Odditycentral:Woman Kidnaps 11-Year-Old Girl to Raise as Perfect Wife for Her Son(4/30)