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無形文化遺産になったバゲットを記念して、フランスが匂い付き切手を発売

無形文化遺産になったバゲットを記念して、フランスが匂い付き切手を発売
La Poste

伝統的なフランスパンの一種である「バゲット」。それを記念して、フランス郵政公社が可愛らしいデザインの切手を発売した。表面をこすると、焼きたてバゲットの匂いが辺り一帯に広がるそうだ。

 

バゲットはユネスコ無形文化遺産

 

「杖」や「棒」という意味を持つ名の通り、バゲットは細い棒状のフランスパン。近年、ユネスコは、このバゲットを「無形文化遺産」に指定した。

 

そして今月16日、パン職人の守護聖人とされる聖オノレ(サントノレ)を祭るサントノレの日に合わせて、フランス郵政公社が記念切手を発売した。「バゲットは私たちの日々の糧であり、食文化のシンボルであり、フランス文化の宝石である」というコメントが、フランス郵政公社のサイトに掲載されている。

 

発売された切手は1枚1.96ユーロ(約334円)。発行枚数は60万枚ほどで、発売期間は限定されている。図柄は、青·白·赤というトリコロールカラーのリボンで飾られたバゲットのイラストだ。

 

こすると焼きたてバゲットの匂いが

 

この切手は、微小なカプセルが含まれた特別なインクで印刷されている。表面をこするとそのカプセルが潰れ、中に入った匂いの粒子が発散するようになっている。

 

実は、パンの匂いのするインクは既成のものが何種類もあり、郵政公社はそこから1つを選ぶだけだったそう。しかし、印刷の段階で苦労があり、政府印刷局のDamien Lavaudさんという技師が次のように話している。

 

「私たちにとって難しかったのは、インクの中のカプセルを壊さずに紙にのせて印刷することでした。そうでないと、後でこすった時に匂いが出なくなってしまいますから」

 

多種あるフランスパンの中で、無形文化遺産としてバゲットを指定した理由について、ユネスコはこう言っている。

 

バゲットを作るには専門的な知識と技術が必要です。バゲットは少量ずつ、1日かけて焼かれ、焼き上がり具合は気温と湿度に大きく左右されます。

(了)

 

出典元:Good News Network:France Celebrates Baguette on Scratch-and-Sniff Stamp, Honoring the World Heritage-Declared Food(5/23)
出典元:Wikipedia/サントノレ
出典元:Wikipedia/バゲット

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