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イスラエル軍がガザ中部のヌセイラト難民キャンプに大規模攻撃、210人を殺害

イスラエル軍がガザ中部のヌセイラト難民キャンプに大規模攻撃、210人を殺害
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イスラエル軍は6月8日、ガザ地区中部にあるヌセイラト難民キャンプを攻撃し、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

前例のないほど大規模な攻撃

 

ガザ地区のメディアによると、イスラエル軍は中部にあるヌセイラト難民キャンプに対し、前例のないほど大規模な攻撃を行ったという。

 

しかもイスラエル軍は、民間人を直接ターゲットにしており、爆撃の激しさのために、救急車や民間防衛隊が現場に到着することもできない状態だとされている。

 

この攻撃により、パレスチナ人210人が殺害され、400人以上が負傷したそうだ。また負傷者は、同キャンプ内にある「アル・アクサ病院」へ搬送されたという。

 

「アル・アクサ病院は悪夢だ」

 

しかし「アル・アクサ病院」も、あふれかえる患者で圧倒され、発電機1台のみで稼働しているため、もはや「壊滅的な状況」だとされている。

 

「国境なき医師団」の医療チームも、今回のイスラエル軍の大規模な攻撃を受け、「アル・アクサ病院」と「ナセル病院」の医療スタッフと協力し、女性や子どもを多く含む重傷患者を治療しているそうだ。

 

しかし「国境なき医師団」のサミュエル・ヨハン氏は、次のように語っている。

 

「アル・アクサ病院は悪夢だ。人口密集地域が爆撃され、立て続けに大量の死傷者が出ている。機能している病院で対処できる範囲をはるかに超えており、ここにある乏しい資源ではなおさらだ。世界の指導者たちが、この虐殺を終わらせると決断するまで、あと何人の男性、女性、子どもが殺されなければならないのか?」

 

世界各国が攻撃を非難

 

このイスラエル軍の攻撃について、世界各国から非難の声が寄せられている。

 

ヨルダンの外務省は、ヌセイラト難民キャンプに対する、イスラエル軍の攻撃を「残忍」だと非難。イラン政府も、ヌセイラトへの攻撃は世界各国の「無策」が原因と非難した。

 

またEUの外交安全保障上級代表であるジョセップ・ボレル氏も、イスラエル軍の攻撃を非難。「欧州連合は、現時点で少なくとも210人が死亡したガザ中央部の難民キャンプに対するイスラエル軍の攻撃を、最も強い言葉で非難する。流血は直ちに終結しなければならない」と述べた。

 

一方、イスラエル側は、「ハマス」に捕らえられていた4人の人質を解放したと明らかにした。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Death toll from attacks on Nuseirat rises to 210(6/8)

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