エベレストで行方不明になっていた男性の遺体、1世紀の時を経て発見
100年前にエベレストで遭難したとされる、イギリス人登山家の遺体が発見された。
1924年にエベレスト山頂を目指す
その登山家とは、アンドリュー・アーヴィン氏(当時22歳)だ。
彼は1924年、イギリスの第3次エベレスト遠征隊に参加。イギリス人登山家のジョージ・マロリー氏と2人で、エベレスト北壁からの登頂を目指していたという。
しかし2人は、1924年6月8日に山頂を目指している姿を目撃されたのを最後に、山から戻らす、行方不明になっていたそうだ。
登山靴と靴下に包まれた足を発見
2人は山頂付近で遭難したと見られているが、1999年にはジョージ・マロリー氏の遺体が、エベレストの山頂付近で発見されたという。
そして今年の9月、登山家と映画制作者のチームが、アーヴィン氏のものと思われる登山靴と、靴下に包まれた足を発見した。
足の一部を発見した登山家・映画監督のジミー・チン氏によれば、靴下を上げると、『AC Irvine』と縫い込まれた赤い文字のラベルがあったという。
アーヴィン氏の足は、エベレスト北壁下の氷河、マロリー氏の遺体よりも標高が低いところで発見されたそうだ。
Amazing news from the N Side of Everest….Sandy Irvine’s body has been found, 100Years since he was last seen!!@thealpineclub @RGS_IBG @ExplorersClub @EverestToday pic.twitter.com/e0BAVBQR08
— Kenton Cool (@KentonCool) October 11, 2024
マロリー氏は、妻の写真を山頂に残すつもりだったとされ、写真が彼の遺体とともに見つかっていないため、2人が山頂に到達した可能性があると考えられている。
しかしその後、エベレストの山頂に到達した者はなかなか現れず、1953年にエドモンド・ヒラリー氏とテンジン・ノルゲイ氏が初登頂に成功するまで、29年もかかったという。(了)
出典元:The Guardian:More clues in 100-year-old Mount Everest mystery as climber’s foot found(10/11)