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中国南部の都市では公式にも、まだ夏が続いているとされ、過去の記録を更新しているという。

季節は暦ではなく、気温が基準

その都市とは中国広東省の広州市だ。そもそも広東省の気象サービスは、季節の変化を暦ではなく、気温に関連付けているという。

そして今年の夏は3月23日に始まり、現在も夏の気温が継続。11月13日の時点で広州の真夏日の日数が235日になり、1994年の234日の記録を更新したそうだ。

広東省では5日間の平均気温が22度になると、秋が始まるとされ、通常は11月9日頃になるが、今年は11月18日まで夏の状態が続くと予想されている。

市内の平均気温は24.9度

現在、広州市の市内の平均気温は24.9度。過去の平均より1.2度高いという。

夏が長くなった原因は、冷たく乾燥した空気をもたらすシベリア高気圧が、北半球で弱いこと。これにより広州市に吹く、冷たい風が弱まったと考えられている。

広州市では今年の4月にも竜巻に見舞われ、少なくとも5人が死亡し、数十人が負傷。また広東省でも今年、大規模な洪水を経験したそうだ。

また中国全土でも近年、異常気象が頻繁に発生しており、干ばつや洪水、熱波によりインフラ、特に送電網に負担がかかっていると言われている。（了）

出典元：The Guardian：Chinese city still officially in summer as 30-year heat record broken(11/14)