X_PROTECT ALL WILDLIFE

オーストラリアで、アメリカ人女性のとった行動がネットで拡散し、多くの人々の怒りを買っているという。

車の近くに運び、撮影

その女性とは、インスタグラムに様々な動物の動画を投稿している、自称「アウトドア愛好家でハンター」のサム・ジョーンズさんだ。

彼女は先日、オーストラリアの道路で、ウォンバットの親子を発見。赤ちゃんを母親から引き離し、車の近くに運び、撮影したという。

その動画は現在、削除されたとみられるが、すでに他のユーザーらにより別のSNSにも投稿され、オーストラリア国内では、多くの人々から非難の声が上がっているそうだ。

SCUMBAG OF THE DAY 🤬

Sam Jones is a US hunting influencer who has gone viral for posting a tiktok of her taking a baby wombat away from its mother in the middle of the night as a joke…for a bit of fun.

Please Sign The Petition at https://t.co/TJGIq2orzj via @UKChange. pic.twitter.com/aZNVd5gt5Q

— PROTECT ALL WILDLIFE (@Protect_Wldlife) March 12, 2025

ウォンバット保護協会が非難

インスタグラムへの投稿において、ジョーンズさんは「ウォンバットを抱くという私の夢が叶いました！赤ちゃんとお母さんはゆっくりと一緒に、藪の中へよちよち歩いて戻っていきました」とコメントしていた。

しかしオーストラリアのウォンバット保護協会は、「ソーシャルメディアのいいねを狙って、ウォンバットの子供を不適切に扱ったことに衝撃を受けた」と声明を発表。

さらに「弱った赤ちゃんウォンバットを田舎道に戻し、車で轢き殺される危険にさらした。その子供が母親と再会したかどうかは不明だ」と述べた。

国外追放に1万500人の署名

オーストラリア国内では、ジョーンズさんの国外追放を求める声が上がっており、オンライン嘆願書には、これまでに1万500人の署名が集まっているという。

また彼女の行動については、州法または国の法律に違反する可能性が高く、オーストラリアのペニー・ウォン外相も非難。内務大臣も、ジョーンズさんのビザを現在、入国管理局が審査していると明らかにした。

オーストラリア原産のウォンバットは、全土で法的に保護されている種で、赤ちゃんは母親と強い絆で結ばれているそうだ。（了）

出典元：BBC：US influencer draws backlash for taking baby wombat from mum(3/13)