ロシア軍がウクライナのスムイ州を進軍、国境付近に5万人のロシア兵が集結

ロシア軍はウクライナ北東部のスムイ州で進軍を続けており、さらに地上戦の準備をしているという。
新たに11の村に避難命令を発令
ロシア軍は5月31日、ウクライナのスムイ州を進軍し、2つの村を制圧。さらにミサイルやドローン攻撃を行い、2人のウクライナ人が死亡した。
ウクライナ側も31日、ロシア軍がスムイ州を進軍しているとして、新たに11の村に避難命令を発令。すでにスムイ州では、200以上の集落に避難命令が出されていたという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、約5万人のロシア軍兵士がスムイ州との国境付近に集結しており、ロシア軍が新たな攻勢を準備している兆候だと述べた。
ロシア軍が無人機109機とミサイル5発で空爆
ロシア国防省は5月31日、ウクライナ南東部のドネツク州にあるNovopil村を制圧したと発表。またロシア軍は5月30日の夜から31日の未明にかけて、ウクライナへ大規模な空爆も行い、無人機109機とミサイル5発を発射したという。
ウクライナ側は、これらの無人機やミサイルのほとんどを迎撃し、無力化したが、各地ではロシア軍の砲撃を含めた攻撃により、少なくとも10人のウクライナ人が死亡、33人が負傷した。
南部のザポリージャ州では、これらの攻撃で9歳の少女1人が死亡、16歳の少年と高齢男性の2人が負傷したそうだ。
ウクライナ北東部のハルキウ州でも、5人が負傷。南部のヘルソン州では、ロシア軍の砲撃により3人が死亡し、12人が負傷したという。
また南東部のドネツク州でも5人が死亡し、北東部のスムイ州では1人が死亡、5人が負傷したそうだ。
ウクライナ側も31日には、ロシア西部に対して無人機による攻撃を行い、14人のロシア人が負傷したと言われている。(了)
出典元:The Guardian:Russia seizes more Ukrainian territory amid fears of fresh ground offensive(5/31)
出典元:ABC News:At least 10 killed, 33 injured in Russian attacks across Ukraine overnight, officials say(5/31)